リーダーゴコロと秋の空
吉祥寺ストリングスでのブレストークは久しぶりのお昼のライブでした。ちょっとお天気が心配でしたが前夜からの雨も止み、それほど寒くも暑くもなくお出かけにはちょうどよい感じでしたが、そんな中ライブに足を運んでくださった皆さま、どうもありがとうございました。1部は静かめ、2部は元気にという方向で組み立てた僕らの僕らのリーダー、チャーリーはおなじみの小さいギターでの吹き語りコーナーで、本来ならこの日のお披露目するはずだった『Stardust』を、あくまでも予告編ですよと言いながら前回まるまる演奏してしまったということでこの日もホントに演奏しなかった代わりに、秋の名月にちなんだのかどうかは貞子ではありませんが『It's Only a Paper Moon』そして『Fly Me to the Moon』をお届けいたしました。さらには当日になって突然オリジナル曲の『風の逝く絵』をやるからと言うのです。
「え〜〜っ!?聞いてないよ〜!できるかなあ〜…」
とやや戸惑う私。何しろここしばらくやっていなかった曲なんですから。
「いや、実は前にお客さんからリクエストもらってたんだけど、すっかり忘れちゃってて…」
というリーダー。もお〜、お願いしますよお。何しろ遠い昔のことは覚えていても、むしろそこそこ前のことはなかなか…ね。
「そういう年頃だよね」
と顔を見合わせて苦笑い。まあなんとかリハでサビを落として本番でお届けできたのでよかったですけども。いや、それよりも私がこの日最もビックリさせられたのは2部のことですよ。しっとり目の1部が終わって小休憩に私はいったん外へ出て、携帯で連絡を済ませたり周辺のお店をのぞいたりしていました。そして、出るときにしっかりストリングスの入口の案内板で2部のスタートは14時15分と確認していた私が、キッチリ5分前に戻ってきて地下へ階段を下り、ドアを開けようとした瞬間、思わず手が止まりました。
(ん!?…アレ??…)
なんと店内からハーモニカの音が聴こえてくるではありませんか。
(えっ!?!…なんだナンダ???…)
それはサウンドチェックなどではなく明らかに演奏、それも『Orange Blossom Special』じゃないですか。2部の最初は勢いのあるこの曲からという話しでしたが、なんでもう始まってんですか???いくつもの「?」がアタマの中をグルグルしましたが、演奏中に入っていくわけにもいきませんから、仕方なくドアの外でそのまましばし聴いていました。やがて曲が終わりお客様の拍手をきっかけにドアを開けるとみんながいっせいに私を振り返り大爆笑。大笑い海岸じゃありませんか。しょうがないのでひと言、
「表で聴かせてもらったよ!!」
と、いくぶん柳沢慎吾な捨てゼリフでステージに戻りました。ええ、さすがに「アバよ!」とは帰りませんでしたけど(←当たり前)。そんな私を見てリーダーが、
「すごいねぇ。入ってくるだけで、しゃべらなくても笑いをとるヒトって」
とポツリ。だからなんですか、しゃべらなくても笑いを取るヒトって。つーか、早めにスタートするならするでサトーくんでもチャーリーでも連絡してくださいよまったく。ブツブツ。ま、とは言ってもチャーリーのソロ曲だからステージにいたとしてもすることはないんですけどね。ホホホ。とまあそんなこんなありつつも、なごやかにライブは終了したのでありました。この日は連休の吉祥寺で駐車場難民になった私ですが、店を後にしたときにはすっかり日が差して秋らしい雲の広がる空の下、気分よく帰途についたのでした。
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by cicocico
| 2017-10-10 00:38
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