今日、女子高校生にドキドキしてしまった。
……というと、なんだか問題発言ぽいのできちんと説明するとこうなる。
用事があって、久しぶりに電車に乗ることになった。
最寄りの駅へいく途中、向こうのほうから自転車に乗ったイケイケ女子高生が走ってきたのだが、携帯電話が鳴ったらしくそのまま会話モードにはいった。
仲良しからの電話だったのか、急に嬉しそうに片手ハンドルに片手ケイタイのまましゃべり始めた彼女の進路が、すこしばかりナナメに変わったことに本人は気付いてないようだった。
(オイオイ…君のゆく道は多分そっちじゃないんじゃ……)
と、ドキドキしながら見ているそばから彼女は歩道脇の植え込みにつっこんでいった。
まあ相手が植え込みだったので特に怪我もなく、周囲の人々が唖然とする中、ひとり大笑いしながら彼女は去っていきましたとさ。
みなさま、車以外でも運転中の通話はご注意くださいませ。というお話。
=================================
駅に行くと、おうなんてこったい!券売機が新しくなっているではないか。
そういえばここから乗るのは去年の秋以来になるので、その間に替わったのだろう。
たしかに鉄道好きな自分ではあるがしかし、毎度思うのは新型券売機というのはどうして最初はあんなに操作がわかりづらいのか?ということだ。
まあ慣れてしまいさえすれば使いやすくできてるはずなのだが、旧型に馴染んでる身としては始めはどうしてもそのギャップに戸惑ってしまう。
今日もまたそんな瞬間が訪れたのだ。
そしてそんな時に限ってすぐ後ろに人が並んでしまうのは何故なんだろう。
他にもあいてる券売機があるというのに!
その人がまたよくこの駅を利用してそうなサラリーマン風のオジサンだったりする。
こっちも気配を察知するからついつい焦ってしまって、なかなかお札が入らなかったりするし。
結局そのサラリーマンはふたつ隣で素早く切符を買っていったのだった。
ああ、ドキドキしてしまった小心者のオレ…。
=================================
夕方のまだ早い時間だったので帰りの電車は空いていた。
座席にすわって本を読んでいると、発車間際に男子中学生が乗ってきて斜め向かいにすわるや、頭をたれてすぐ寝てしまった。
制服のネクタイもちょっとヨレぎみのその男の子は、仕事につかれた中年のサラリーマンのようにも見えた。顔も黒ぶちのメガネにうっすらヒゲもはえている。
案の定すぐフネをこぎだした。
ウトウト居眠りをしてしまった時に傾いていく方向は人それぞれだとおもうけれど、右なら右、左なら左、と決まっていることが多い気がする。
その中学生は僕からみて左に、つまり彼は右に傾くクセがあった。
隣のおばちゃんがちょっと困った顔をしながらなんとなく押しもどすと、何度も姿勢を直すのだがああいうのは不思議なもので自分が思った以上に傾いていたりするようだ。
だがおばちゃんは二つ目の駅でおりてしまい、彼の隣はポッカリ空いてしまった。
そこは座席も端だったので、パイプの手すりがある。
おばちゃんという支えを失った彼はいっそう激しく傾いていく。
ああ、このままでは手すりにアタマが…!
ところがこれまた不思議なものでああいうのは倒れそうでなかなか簡単には倒れないものらしい。
けっこうギリギリのところで踏みとどまってしまうのだ。
こうなるとこっちも気になってくる。
もう本も上の空だ。
一進一退の攻防が続き、いよいよもう一息で…!というところでおりる駅に着いてしまったのだった…。
こんなにドキドキしたのに結末は見られずじまいとは……無念なり…!
=================================
以上、何だか妙な一日でした。いったい何の日だったのやら…。
もしや…(ドキドキ…)。