ルービー回避
9月。すっかり秋になりました。と、言いたいところですが、ようやく涼しくなったかと思えばまた暑さがぶり返したりなんかして、なかなか秋っぽくならずに飽きっぽくなっちゃう今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。そんな9月のブレストークライブはおなじみ吉祥寺ストリングスにて、静かに盛り上がりつつ無事に終了いたしました。この日もまた不安定な雨模様で、ところにより急に降ったり止んだりもぐったり沈んだりする中、多くのお客さまが足を運んでくださいました。本当にありがとうございました。それにしてもまたしても雨。前回、僕らの僕らのリーダー、チャーリーが言っていましたが、このバンドの降水確率は一体何パーセントくらいなんでしょうか。それとも本当に雨バンドなんでしょうか。ただ私なりに色々思いをめぐらせてみたのですが、かつて六本木や代々木近辺、赤坂や国立といったあたりで演奏していた時にはさほど雨で搬入に手こずったという記憶がない気もするのです。ま、昔のことは遠い昔のことになっちゃう年頃なのでアキラ100パーセント確かだとは言い切れませんけれども。うーん…、だとすると原因として考えられるのはこの場所、「吉祥寺」なのでしょうか。イヤイヤ何言ってんだよ!オレはここに長年住んでっけどそんな年がら年中雨なんて降ってやしねえんだよ!いい加減なこと抜かしてんじゃねえぞオイ!!という地元の方のお叱りが聞こえてきそうです。そりゃそうだ、スイマセン。ただ、もしかするとこの吉祥寺という場所とブレストーク、あるいはメンバーのうちの誰かが何らかの化学反応を起こし結果、雨を降らせている!ということは考えられなくもなくもないのではないのではないのでしょうか。そんなおなじみ雨の吉祥寺のライブということで、僕らの僕らのリーダーからは「じゃあ今日は雨にちなんだ曲で幕開けね」という通達があり、『Raindrops Keep Fallin' on My Head』と『Rainy Days And Mondays』そしてオリジナルの『雨の予感』で始まりました。
(ふーん、そうなんだ……)
個人的にはオリジナルはともかく、前出の2曲はたいていいつも幕開けに演奏しているような気がするので、特にちなんでもちなまなくても変わらないのでは…、と思ったのですが、これもリーダーらしさということでそっとしておきました。そしてそれよりも重大なことがあったではありませんか。そうそれは前回5月のステージで「次回までにカバー、オリジナルとも新曲をひとつづつ用意します!ダメだったらお客さまにビールをご馳走します」というリーダーの男気宣言です。果たしてリーダーは見事に新曲を用意してきたのです。おお〜!!アッパレあげてください。たとえそれが当日の朝、音源が送られてきたのだとしても。まだ出来たてで正式な曲名さえついていないとしても、です。ふふっ。
問:好きな四文字熟語は?
答:現場処理
そんなひと昔前のミュージサンあるあるネタを思い出しつつ、当日3人で集中して現場…じゃなかった打ち合わせとリハを重ねて本番に挑みました。そしたらね、意外と(意外と?って…)好評だったんですから世の中わからないものです。もちろんしっかり演奏はしましたけれども「ハーモニカって歌うんですねえ」とか、中には「天国の妻のことを思い出しました」なんて方もいらしゃってね。僕らもうれしかったです。よかったねえリーダー。ビールも回避できたし。オホホ。そうそう、この新曲できなかったらビールおごります宣言に巻き込まれたカタチのヤングサトーくんも、しっかり準備してきましたよギターのカバー曲を。「たぶん多くの方がどこかで聴いたことがある曲だと思います」そう言って弾き始めたのが『風のとおり道』。実はワタクシ曲名を知らなくて最初は「?」だったんですが、演奏を聴いたらば確かに耳にしたことがありましたよ。さすがジブリ、さすがトトロ、でしょうか。近頃はますます忙しいとウワサのサトーくんですが、アコギもますますいい響きをしておりましたよ。お客さまからは静かに、でも気持ちのこもったあたたかい拍手をいただいて、今宵はおだやかにお開きとなりました。帰る頃には雨もあがっていて、ようやく飽きっぽい、じゃなかった秋らしい風がやわらかく吹いていきました。
ビールはまたどこかの秋のビール祭りででも。
まだ名前がないので『Mu(無)』という仮タイトル。
むう…(海原雄山ふうに)
by cicocico
| 2019-09-21 17:41
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