Let's chorus!
はい、もう充分に3月です。ちらほら春が顔をのぞかせたりそうでもなかったり。そんな中、先週5日は椎名さんのライブでした。晴れ女という椎名さんでしたが、ずっと晴れが続いていたのにこの日に限ってあいにくの雨。こっそりとなんとなく責任を感じていた私です。そんな足もとの悪い中、お越しいただいた皆さま、どうもありがとうございました。穏やかな曲を中心にしつつもカバーも童謡もみんなの歌もあったりもちろん元気な曲もあったりの、たっぷりとしたステージをお届けできたんじゃないかなと思います。
私のセッティングもコンガ、ボンゴ、カホンと基本的なもの。コーラスもめずらしくアンコールを含めて2曲だけでしたので、その分シンプルに演奏に集中いたしました。しかしコーラスといえば今回のトピックスは、ピアノの恩田さんが初めてコーラスをとったということでしょう。ご本人によれば若かりし頃はそれこそさんざんやっていたそうですが、最近はとんとご無沙汰だそうでここの現場ではもちろん初めてだそうです。そのきっかけは『THE WIND』という曲でした。いつもはメドレーの中でやっているこの曲を今回フルで演奏することになり、サビメロを追いかけるようなコーラス部分をいつものように吉澤さんと僕が担当することになったのですが、最初、僕は吉澤さんの下のラインを担当するはずでした。ところがリハでそれを聴いていた恩田さんから、どうもそれだと地味だと指摘されたのです。それだとメロとか他の音に埋もれやすいからできればチコちゃんは吉澤くんの上にいったほうがいい、もし可能であればだけど、と。そこで、これまでどこでもたいてい上の方のパートを担当することが多かった私が、ハイハイ大丈夫っす、ボクまだ声変わりしてないお子ちゃまなんでと安請け合いし実際に試してみたところ、確かにそちらのハモりの方が良かったので即決定しました。
「おぅチコちゃん、だろ?3声だったらいいけどョ、2人ならコッチの方が絶対音抜けがいいから、マジでョ」
その時不意に椎名さんが、ねえ恩田さんはコーラスやらないの?と言うではありませんか。えっ?オレがここやんのかよ?…と答える恩田さんでしたが、とりあえず3人で試してみると当然と言えば当然ですが、全然こちらの方がカッコいいのです。ホラ、じゃあ決まりね!とすかさず追加でマイクを用意する椎名さん。こうして恩田さんの初コーラスが決定したのでした。さらにアンコール用の『満月』という曲でのこと。また不意に椎名さんが、ねえ恩田さんもコーラスやれば?と言うではありませんか。えっ?これもオレやんのかよ?…と答える恩田さんでしたが、それでも今2人はどことってんの?と言うのでお伝えしたところ、えっ?!そうか2人はオクターブか…と言うのです。聞けば前から何となくハモリ方が気にはなっていたそうですが、メロの3度下といった中間部分をやっていないことがわかったのです。そう、もともとこの曲は吉澤さんだけがコーラスをとっていたのですが、2年程前だったでしょうか女性のコーラスが参加したことがあり、その時に歌われていたパートをその後に僕がこっそり違法コピーしてさりげなく何となく遠くで歌い始め、ふと気づいた時にはすっかりこの曲はそういうもんだという状態にしてしていたのです。
「おぅチコちゃん、なんでここ歌わなかったんだ?おぅ、マジでョ…」
という恩田さんでしたが、僕が自力でそんなコーラスラインをとれるはずもありません。すかさず、いつか恩田さんのためにってとっておいたのよね、と微笑む椎名さん。ウヒャヒャ、スイマセン恩田さん。そして、中間のここは何気に一番難しいじゃねえかよ、しかも男でFってのはかなり高けえぞ、マジでヨ…、とつぶやく恩田さんに、
「ハハハそうそうそうなんですよねスイマセンね僕がいつもすぐ楽なとこばかりとっちゃってハハハハあのおあれですよねホラ新幹線でいうとA席とC席が埋まってBがずうっと空いてるみたいな感じですよねウンウンすいませんねえいつも窓側ばっかりとっちゃってハハハハスイマセン僕ばっかり」
という吉澤さんでした。みんな面白いなあ。スイマセン恩田さん。イヤでも久しぶりにコーラスをとる恩田さんの気持ちはよ〜くわかります。僕もその昔初めてコーラスをやるようになった頃は、簡単なパートでもアーとかウーとかやってるとコンガのフレーズとかが口に出てきたりして困ったもんです。演奏しながら歌うってのは慣れないと難しいって痛感しましたもの。それでも普通ならやっぱ無理!となってもおかしくない流れだったのに、何度か演奏してみて結局やる方向になったのですが、先輩ミュージシャンの方がまるで新人のように真剣にガムシャラに挑んでいる姿には、私スタジオでコッソリ感動してました。本当ですよ。でもってそういうすげえ真剣な姿勢でリハーサルしているんだけれども、なんだちくしょう、歌詞が小さくて見えねえじゃねえか、まァ自分で書いたんだけどヨ…、とボヤいたり、いざコーラスになって♪ず〜っと、ず〜っと、ウ…ゴッホゴッホゴホッ…、と漫画のように咳き込んでしまい笑いの波紋を広げてしまうところが江戸っ子の粋ってやつでしょうか。違いますか。また、当日のステージではコーラスの巨匠として紹介されていましたが、そうやって恩田さんをネタにしていた椎名さんの方が、肝心のその曲でめずらしく、ア〜ッ!!まちがえた〜ッ!!と叫んだり、それにつられてか吉澤さんまで歌詞を間違えるなどして笑いの波紋を広げてしまうところがピアノ侍の逆襲ってやつでしょうか。知りませんか。
こうして明るい笑いを振りまいて、また一歩いい感じになったこのバンド、次回は6月1日の予定です。お楽しみに。
「おぅチコちゃん、だろ?3声だったらいいけどョ、2人ならコッチの方が絶対音抜けがいいから、マジでョ」
その時不意に椎名さんが、ねえ恩田さんはコーラスやらないの?と言うではありませんか。えっ?オレがここやんのかよ?…と答える恩田さんでしたが、とりあえず3人で試してみると当然と言えば当然ですが、全然こちらの方がカッコいいのです。ホラ、じゃあ決まりね!とすかさず追加でマイクを用意する椎名さん。こうして恩田さんの初コーラスが決定したのでした。さらにアンコール用の『満月』という曲でのこと。また不意に椎名さんが、ねえ恩田さんもコーラスやれば?と言うではありませんか。えっ?これもオレやんのかよ?…と答える恩田さんでしたが、それでも今2人はどことってんの?と言うのでお伝えしたところ、えっ?!そうか2人はオクターブか…と言うのです。聞けば前から何となくハモリ方が気にはなっていたそうですが、メロの3度下といった中間部分をやっていないことがわかったのです。そう、もともとこの曲は吉澤さんだけがコーラスをとっていたのですが、2年程前だったでしょうか女性のコーラスが参加したことがあり、その時に歌われていたパートをその後に僕がこっそり違法コピーしてさりげなく何となく遠くで歌い始め、ふと気づいた時にはすっかりこの曲はそういうもんだという状態にしてしていたのです。
「おぅチコちゃん、なんでここ歌わなかったんだ?おぅ、マジでョ…」
という恩田さんでしたが、僕が自力でそんなコーラスラインをとれるはずもありません。すかさず、いつか恩田さんのためにってとっておいたのよね、と微笑む椎名さん。ウヒャヒャ、スイマセン恩田さん。そして、中間のここは何気に一番難しいじゃねえかよ、しかも男でFってのはかなり高けえぞ、マジでヨ…、とつぶやく恩田さんに、
「ハハハそうそうそうなんですよねスイマセンね僕がいつもすぐ楽なとこばかりとっちゃってハハハハあのおあれですよねホラ新幹線でいうとA席とC席が埋まってBがずうっと空いてるみたいな感じですよねウンウンすいませんねえいつも窓側ばっかりとっちゃってハハハハスイマセン僕ばっかり」
という吉澤さんでした。みんな面白いなあ。スイマセン恩田さん。イヤでも久しぶりにコーラスをとる恩田さんの気持ちはよ〜くわかります。僕もその昔初めてコーラスをやるようになった頃は、簡単なパートでもアーとかウーとかやってるとコンガのフレーズとかが口に出てきたりして困ったもんです。演奏しながら歌うってのは慣れないと難しいって痛感しましたもの。それでも普通ならやっぱ無理!となってもおかしくない流れだったのに、何度か演奏してみて結局やる方向になったのですが、先輩ミュージシャンの方がまるで新人のように真剣にガムシャラに挑んでいる姿には、私スタジオでコッソリ感動してました。本当ですよ。でもってそういうすげえ真剣な姿勢でリハーサルしているんだけれども、なんだちくしょう、歌詞が小さくて見えねえじゃねえか、まァ自分で書いたんだけどヨ…、とボヤいたり、いざコーラスになって♪ず〜っと、ず〜っと、ウ…ゴッホゴッホゴホッ…、と漫画のように咳き込んでしまい笑いの波紋を広げてしまうところが江戸っ子の粋ってやつでしょうか。違いますか。また、当日のステージではコーラスの巨匠として紹介されていましたが、そうやって恩田さんをネタにしていた椎名さんの方が、肝心のその曲でめずらしく、ア〜ッ!!まちがえた〜ッ!!と叫んだり、それにつられてか吉澤さんまで歌詞を間違えるなどして笑いの波紋を広げてしまうところがピアノ侍の逆襲ってやつでしょうか。知りませんか。
こうして明るい笑いを振りまいて、また一歩いい感じになったこのバンド、次回は6月1日の予定です。お楽しみに。
by cicocico
| 2014-03-09 18:19
|
Comments(0)