★歯と変装が自慢のPer奏者・Cicoが綴る駄文。多分。
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なつかし旅のうた

 日曜日の下北沢440。椎名さんが晴れ女パワーを発揮し、曇り空だったもののこの日も雨はなくライブは無事終了しました。毎度人気のある「Back to the 70's」シリーズですがこの日はついに満員御礼。ご来場いただきましたたくさんの皆々様、本当にありがとうございました。歌は世につれ世は歌につれと申しますけれども歌や音楽は実にまったく一瞬でその時代に旅立たせてくれますね。そして同時にその周辺にあった出来事や思い出がよみがえってくるんですから不思議なもんです。今回もトークやメンバー紹介の時の話題に客席から「ああ〜〜」とか「おお〜〜」とか、あの頃そんなことがあった、そうそうそうだった、うわなつかしい、といった反応がいっぱいあって楽しかったのと、満員の店内が僕らも含めて不思議な一体感に満ちているように思いました。そしてそんななつかし話しとは特に関係なく、椎名さんがバレーボール日本代表の山内選手に僕が似ているというので一応確認してみましたが、なるほど言われてみればお顔立ちが近いというか特に目の作りが同じような感じで角度にもよりますが確かに似てますなあ。身長も2メートル4センチというんですから全盛期の僕と比べても40センチも開きがある!この差がイケメンとそうでない者の差なんでしょうか。てことは仮に40センチのシークレットブーツを履いたなら僕もイケメンと呼ばれるのでしょうか。いやでもイケメンと呼ばれたとしてもすぐ捻挫しそうだしトイレの時とか困りそうだしやっぱりいいや。イケメンは遠慮しときます(←そういう問題ではない)。にしても似てると言われた相手が日本人なのは初めてですな。昔から似てると言われるのは大抵はタイのキックボクシングの選手とかチリの14番みたいにあちら方面の方ばかりだったんですが。そんなこともなつかしく思い出してしまいました。それはさておき。今年でデビュー30周年という椎名さんの、次回は9月3日。記念のライブを銀座で行ないますのでどうぞお楽しみに。
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# by cicocico | 2016-06-14 23:53 | Comments(0)

姐さんのギター

 6月の金パラ。シンシアさんのライブが終了しました。今回もたくさんのお客様にお越しいただきましてありがとうございました。梅雨の晴れ間の気温も30度に届くかという暑い日に、負けず劣らずのアツいライブになった理由は色々考えられますが、まずはなんといってもシンシア姐さんが初めてギターを持ってきたことがあげられるでしょう。
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姐さんちでリハするときに吉澤さんがよくお借りするんですが、柔らかくて美しい音色がするんです。今回、めずらしく事前に曲順までが決定されていた中で、CCRの『雨を見たかい〈Have You Ever Seen the Rain〉』をやることになっていて、シンシア姐さんもギターを演奏するというのです。アタシへっただから大丈夫かな、とやや及び腰の姐さんでしたが実際音を出してみるとなんのなんの。やはりギター2本でザクザク入ったほうが雰囲気出ますよってことでやることになったのでした。いったんは。ところがこの日は満席に近いお客様に加え、ちょうど来日されていたスタイリスティックスのメンバーもご来店されるとのこと。若かりし頃最初に聴いてたいそう気に入ってしまったというそんな姐さんのアイドル的な方がいらっしゃるということで、また他にもこの世界に入るきっかけになったような古くからの友人知人の方もお見えになるということで、妙にキンチョー感を漂わせるシンシア姐さん。そうして思った通りメニューは大幅変更。やる予定だった曲や順番がガンガン入れ替えられていきます。気合いを入れてメイクアップに向かう姉さんから本番ヨロシク!と後を託された堺さんを中心にメニューを考え書き換えていきます。

「ほぼ跡形ないよね…」

と苦笑いする我々でありました。しかしこの程度ならまだ想定内です。なんてったってその昔は最初の1曲だけ決めてスタートし、あとはその場の雰囲気で曲目が決まるというスリリングなステージだったのですから。少々入れ替えがあろうとも事前に曲順がわかっているだけでも十分ありがたいのです。

が、この日はそれで終わりではありませんでした。本番寸前になってシンシア姐さんが、例の『雨を見たかい』のギターを弾くのをやめるというのです。

「ウンウンまあそうかわかったシンシアわかったよウンウンじゃあ俺が弾くからギター借りるよウンそうかオーケーオーケーわかったよ」

こうして1曲目にもってきたこの曲が、いよいよ吉澤さんのギターのカッティングで始まりました。と、突然シンシア姐さんがなにごとかをささやいたように見えた直後、吉澤さんのマイクホルダーがクルッと回ってマイクが落ちかけたではありませんか!

(!?うおっ!?…なんだナンダ!?!…)

気づいたPAさんがフォローに入り、その間姐さんもマイクを手で吉澤さんに向けて支えます。そしてギターを弾きつつ一生懸命歌い続ける吉澤さん。

(ナイス連携!………って、ん??……)

あとでわかった小さな違和感の正体。

(なんで歌わないんだシンシアさん?)

一部の終了後、楽屋で吉澤さんに聞いたところ、イントロからいざ歌というところで突然シンシアさんから歌ってと言われたんだとか。

「ハハハハいやもうホントいきなりだもんなあいきなりですよホント2小節前になって急にそんなこと言われたって無理ですよハハハいやホントあわててマイクだって落ちちゃうし勘弁してくれよなあシンシアもうホントいくら笑顔で言われたって歌えないよホントにもう」

この曲にはコーラスで参加してる吉澤さんですが何の前ぶれもなく突如メロ振られてもそりゃ殺生ですがな。

「ギターをやめたから歌に専念するって言うなら分かるんだけどね」

と苦笑いの堺さん。今日は結構緊張してるよねという意見にうなずく私たち。確かにいつにもまして自由(というか不安定?ホホホ)なフリーダムトークといいステージ進行といいこれまでにはないものでした。そして予期せぬ事態はまだ続きました。一部最後の『銀河鉄道999』のイントロは4小節ですが、ここでもまた歌が出てこないのです!

(えっ!?マジかよ!?!)

ご存知の方も多いでしょうが、この曲のイントロ部分はドラムのフィルがカッチョいいんですけど、カホン一発両手だけで演奏している身としてはけっこうハードなんすよ。確か以前にも何の承諾も連絡もないままこのイントロでトークを入れてきて倍の長さにしたことがありました。うえ〜っ今回もかよ〜〜!と思っていたら、どうしたことか一向に歌い出す気配がありません。そこで仕方なく演奏を中断。逆に盛り上がる客席。確認したところごく普通に自然に、だって次ここでしょ?とシンシアさんが口ずさんだフレーズにすかさず、

「それ間奏だから!」

と堺さん。さらに盛り上がる客席。

「ウンいやいやシンシア間奏から始まる曲なんてないからウンウン頼むよホント」

と吉澤さん。大爆笑の店内。今宵は本当に今までと違うシンシアさん。私にとってはけっこうなシゴキだったわけですが、この他にもメンバー紹介で私だけ紹介されなかったり、飛び入りゲストのCKさんとのデュエットでも用意してあった曲でないものに急きょ変更したものの、しばらく演奏していなかったこともあり節回しがメタメタになったりとこれまでにない自由奔放ぶりを発揮していました。なんというかやっぱり姐さんでも時にはキンチョーするんだなあとちょっとおかしかったです。オホホ。そしてそういったステージではありましたが、それでもお客様を見ていたら皆さんこれまで以上にいい笑顔をされていて、いいなあ素敵な方々だなあと思うとともに、音楽とか特にライブなどは上手いとか下手とかいう以外のところでも大事なことは色々あるんだなあとあらためて感じたのでありました。

ちなみに姉さんのギター、最初の1曲だけでお役御免かと思いきや、なんと一部で吉澤さんのセミアコの弦が切れるという事態が発生し、急きょ予備機として使用され大活躍。十二分に持ってきた甲斐はあったのでした。それにしてもなんという1日だったんでしょうか、イヤハヤ。でも面白かったっす。おつかれさまでした!
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# by cicocico | 2016-06-11 14:43 | Comments(0)

走り込み要

 早いものでギロッポンのライブからあっという間に1週間。遅まきながら、ご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。おかげさまでもってライブは大変盛り上がり僕らも楽しい時間を共有することができてシアワセでした。今回の企画が、事前に何の連絡もないまま出演者として発表されたあげくの事後承諾参加だったりその他の部分でもジワジワ内容が変更されるなど、大変不穏な告知で始まったのは、どうやらコージローくんやコニーさん、ノダさんらが打ち合わせをを重ねる中での変遷があったためらしいのですが、結果としていい内容のステージになりお客さまににも喜んでもらえたのは何よりでした。楽しかったなあ。おつかれさまでした。

さて、今回ご一緒したメンバーの方々とはいずれもずいぶんご無沙汰しておりました。まずメインのコニーさんとは前回のシスターズバー以来ってことで3年以上も前になります。あの時は歌もさることながらお友達のレイさんと2人でそのカッチョいいお姿からは想像できないほどの、漫才コンビのようなかけ合いを見せドッカンドッカン受けまくり客席は爆笑と興奮のるつぼと化していましたが、この日も同様にスマートでユーモアのあるトークでおおいに沸かせておりました。やっぱり常日頃舞台に立っている人は場の空気を読むのがうまいというか機転がきくというか、盛り上げるのがうまいなあと思います。相方の不穏なしゃべりもちゃんと拾って笑いに変えるしね。ホホホ。シュッと背が高くてお顔が小さくてハンサム(死語)なコニーさんですが、最初のリハで久しぶりに再会した時に、

(うわっ!?こんなにおっきかったっけ!?!…もしかしてまた成長したんじゃないですか??!…)

と思ったんですが、さすがにそんなわけはなく、それは多分彼の存在感だったりオーラだったり僕が縮んだからということでしょうねむしろ。はっはっは。時おり繰り出した華麗なる氷川きよし風ステップ(Gt:小澤マコト談)も素敵でした。

一方のコージローくんは今回、特に昼の部では意外にちゃんとしたしゃべりを見せ、2人でしっかりステージを盛り上げ進行させていき、彼もやはりちゃんと成長(←身長以外で)しているんだなあと思わせながらそこはやはり徐々に崩れていくトークで不穏さを演出。いつも通りの姿で周りを安心させてくれました。今日はご覧の通りデコボココンビでと言っていましたが、ただでさえ身長差があるのに加えコージローくんは基本座ったままなので、スタンディングのコニーさんとはもうまるで別世界。標高差がそれこそ天と地ほども違います。例えるなら東京スカイツリーとそのふもとの路地裏にあるモツ焼き屋の客といったところでしょうか。ってどんな例えですか。ともかくそのくらいのデコボココンビではありました。ライブが進むにつれどんどんマイペースになっていくトークでしたが、コニーさんはじめウッディーさんやマコっちゃん、そしてノダさんと素晴らしいツッコミ手に囲まれるというなんとも贅沢なある意味恵まれた環境だったこともあり、また優しい目で見守ってくれるお客さまだったこともあり、いつにも増してスムーズにそして盛り上がるステージになりました。ありがたいのう。互いに互いの曲を歌うということできっと2人とも相当頑張ったんだと思いますが、おかげで本当に素晴らしく楽しいライブになりました。

ベースのウッディーさんとも3年ぶりくらいでしょうか。そういえば前回ご一緒したのもお店は違えどやはりギロッポンでした。機材の関係もありマイクがなかったにもかかわらず、基本他のツッコミ手を尊重かのようにかぶることもなく、それでいてここぞというタイミングではしっかりと彼の不穏に釘を刺すひと言は見事というしかありません。関西人の匠の技を見せつけられた気がします。コニーさんによるメンバー紹介の時、ステージでの並び順で最初がウッディーさんだったのですが、昼も夜もちゃんと笑いをとってまずは「つかみはオッケー」状態にしてくれるあたりは、もうさすがというしかありません。でも打ち上げで、

「いやアカンねん。最初はまず普通に答えて次の人が少しボケて、そんで最後に大ボケかますいうのがそうやって段階踏んでいくのが大事やねん。でもそれができへんかった。いきなりやってしもうた。ホンマすんまへん」

と本気で反省するウッディーさんが大好きです。おもしろかったなあ。今度また一緒に飲んでくださいね。

それからギターの小澤マコっちゃん。一昨年のコージローくんのバースデーライブ以来ですかね。今更ですがおみくじで凶を引いたこと黙っててゴメンね。ってそれはさておき、マコっちゃんはずっと前にどこかの席で、自分のことを『ツッコミ自慢のギタリスト』と言ってたことがあり、またその言葉にいつわりなく、特にコージローくんとのステージではいつもちゃんと彼の不穏な発言や行動を拾っては、ちょっと辛めの味付けで笑いに変換してくれるのですが、しばらく会わないうちに芸風が変わったのかそれとも今回だからなのか、以前よりいっそうダークというかブラックというか毒舌キャラに進化していました。自慢のギターのカッティングに負けないほどの切れ味で容赦なく毒を吐きお客さんをわしづかみにしていくさまは逆に気持ちいいくらい。イヤ始めはちょっとハラハラもしたんだけどさ。ホホホ。そんでマコっちゃんて黒目が大きいんだけど、しゃべってる時もその目が笑わないんだよね。ついニヤけちゃったり周りの笑いにつられたりしそうなもんだけど全然笑ってないんだよ目が。なんかサメの目みたいな。でもそれがかえっておもしろいんだけど。この日は黒いシャツに黒いジャケットだったこともあって、ノダさんが『殺し屋』って呼んでましたけど、まさにそんな感じ。絶対拳銃を隠し持ってるな、ウン。でも安心してください。ホントはいいヒトですから。切れ味抜群のトークと演奏で、僕もたくさん助けてもらいました。ありがとね。

そして、あ゛〜〜〜…ノザっさあ〜ん!となぜかコージロー風に呼んでみたりして。えー失礼しました。この日はキーボードだったノダさん。ノダさんとも演奏は六本木以来でしたね。メンバー紹介で、ウッディーさんがつかみ僕が続けた流れを毎回マコっちゃんがぶった切るので、もうこの殺し屋をなんとかしてよ〜!と笑ってましたがイヤイヤなんの。でっかいオチじゃなくてもキチンと話しをシメるのがさすがです。徐々に思いつきの発言が増えていった誰かに見習わせたい。フフフ。デコボココンビをとりまとめたり曲のアレンジしたりそして演奏まで。おつかれさまでした。こういうライブ、ぜひまたやりたいですねえ。ロックな『上を向いて歩こう』カッコよかったです。

本来ならパーカッションのチコさん。演奏曲目やスペースの都合などもあって今回はドラムでしたが、よかったんじゃないでしょうか。特にコニーさん曲はノリノリ系だしエレキも入ってるしガッツリバンド演奏で正解だったと思います。しいて言うなら当日リハも含めるとほぼ3回回し公演で、後半明らかにへばってるようでしたので、サポートしてくれた他のメンバーに感謝し、もしまたこういうライブをやるんであれば少し鍛えてください。走り込み要!

ハイ、ってことで全体的に音楽以外の内容でお送りいたしました。自分については「第三者の厳しい目」で精査してみました。最後に夜の部のゲストMOTOさん、そしてMCの沖直実さん、ありがとうございました。そういえば沖さんがイケメンはサプリメントなのよとおっしゃってましたが、確かにそうかもなあと思ったのは、ヘロヘロオヤヂがなんとか最後まで演奏できたのは、今回もまた満員の会場からの黄色い声のシャワー(の、おこぼれ)のせいもあったからでしょう。皆さん2時間立ちっぱなしでタテノリしてたもんなあ。超元気!あらためておつかれさまでした。そして本当にありがとうございました。

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 要!
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# by cicocico | 2016-06-04 16:44 | Comments(0)

期待と不穏

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 はい、再びリハーサルに行ってきました。明日の不穏カッコいいライブに向けての最終調整。濃ゆくて長い時間もあっという間でした。この日もコージローくんは、ノダさんに秘蔵のギターを使いたいとリクエストしていたらしくわざわざ持ってこさせさんざんリハで弾いておきながら、帰り際になってやっぱり自分には合わないということで却下。本来なら身軽なはずのバンマスに余計な荷物と手間をかけさせただけという荒技を繰り出し、周りから絶賛ブーイングの嵐を浴びていました。こういう行動ひとつとっても彼はやはりこれまで同様、相当に不穏です。そして赤シャツがしれっとドラム前に座ってますがまあ気にしないでください。ここまでですでに相当に不穏なのですから。しかし風雲急を告げたかに見えた雨雲もどうやら東へ去っていき明日はまずまずの天気になりそうですし、朝から長丁場ですが気合い入れて演奏して楽しんでまいります。

しいて言えば時間差での足棒には注意しています。
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# by cicocico | 2016-05-27 15:58 | Comments(0)

週末に向けて

 ずいぶんと子豚さんしてしまいました放置新聞な私ですがいたって元気いなくたって元気です。相変わらず細々とパソコンのリカバリーをしたり、気分転換に野山を散策(徘徊)しては時間差で足が棒になったりと、華麗なる日常イヤ加齢なるライフをエンジョイしています。そうこうしているうちに気がつきゃ今週末はライブじゃありませんか。そんなノホホンとしてる奴ぁおととい来やがれっ!ってことでおとといリハーサルに行ってきました。今回のバンマスでありプロデューサーであるノダさん始め、コージローくんもコニーさんもウッディーさんとも大変に子豚さんでしたが、みんなそれぞれ変わりなくお元気だったので何よりでした。下見も兼ねて会場でのリハでしたが思ったよりコンパクトなお店でまあお客様との距離が近いこと。コニーさんファンにはたまらないだろうなあ…コージローくんファンにもある意味たまらないだろうなあ…などと思いつつガッツリやってきました。お客様には少々きゅうくつな思いをさせてしまうかもしれないですが、どうか楽しい時間を過ごしていただけますように。

さて、私はかねてから気になっていたことがあったので、それをこの日コージローくんに聞いてみました。

「ところでさ、なんで本人の了承もないまま告知したの?」

「えっ?っと…あ゛ぁ〜〜…そっすよねぇ〜〜……」

(…そっすよねぇじゃねえよ……)

と密かに憤る私。それもそのはずで、今回のライブの話しを私が聞いたのは先月の末。本番までもう1ヶ月を切ろうかというところ。久しぶりに一緒にやりたい気持ちはもちろんありましたが、日頃いくら地味な日常、加齢ライフをエンジョイしている私だとてそれなりにお仕事の予定は入っていたりするのです。しかしこのライブが昔お世話になった方への少しでも恩返しになるのであればこれはやはりなんとかするしかないだろうってことでいろいろ手を尽くしてなんとか調整ができめでたく参加できることになったのですが、その後コージローくんのホームページを見ると、なんと告知が上がっていたのは3月の末!話しを聞く1ヶ月も前ではありませんか!!その時点で言ってくれれば何の問題もなかったのに。

「なんか酔っぱらったイキオイかなんかでやっちゃったの?」

「えっと…あ゛ぁ〜〜いやまあ〜…そっすよねぇ〜〜……」

(…そっすよねぇじゃねえよ……)

と密かに憤る私。

「そうやでコイツ、オレも最初は1、2曲やからって言われたんやで」

と横からウッディーさん。

「チコさんスイマセン。もうそういうクレームいっぱいいただいてます」

と苦笑いのノダさん。そうして結局理由はあいまいなまま闇に葬られてしまいました。どうやらこれまで同様、彼は相当に不穏なようです。ま、ある意味変わってなくてホッとしましたけどね。ヤレヤレ。そんなこんなもあり今回はいろいろイレギュラーなイベントになるということで、川俣さんへのトリビュートはまたあらためてやることにしたそうです。ということで今回は素直にコニーさんとジローさんの、じゃなかったコニーさんとコージローくんのカッコよくて不穏なステージをお楽しみいただければと思います。

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 不穏カッコいい(そんな言葉あるのか)
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# by cicocico | 2016-05-22 14:12 | Comments(0)

連休にぐったり

 大型連休も終わりに近づいておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。あまり曜日とは関係なく過ごしているワタクシでしたが今年はそれなりに時間があったので、ふとウチのパソコンをアップデートしてみるかと思い立ちました。普段ほとんどネット検索とメール程度しか利用していないので、特に不自由はしているというワケではなかったのですが、それでも一部の地図機能が使えなくなったり、セキュリティー的にも最新のOS にしておいたほうがいいよというアドバイスも頂いてはいたので、それじゃあ思い切ってやってみっかとなったのです。で、アップデート自体は思ったより簡単に終了したのですが、どういうワケかそれからインターネットにつながらなくなってしまいました。あれこれ機器の説明書も見て操作したんですがてんでダメ。そしてひとたびこういう状況になるとビギナーにとってはなかなか厄介ですね。通信会社やプロバイダーに問い合わせたくてもネットで検索できないんですもの。でもって他所のパソコン使って調べることになるんですが、これもまた一発で解決!なんてことにはならず、何回も調べては試すハメになりました。「トラブルシューティング:インターネットに接続できない時は?」なんてのが、そのネットからじゃないとわからないというところに矛盾を感じつつ、先ほどどうにかこうにか復旧した次第です。ヤレヨレ。

そんなパッとしない連休を送ってしまったワタクシ。なんだか一人で渋滞にはまっていたような疲労感に、お疲れ目さまでした。
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# by cicocico | 2016-05-07 18:55 | Comments(0)

お知らせ

◇イベント:sister's bar vol.7
~こにじろーライブ!歌とベースと餃子とビール!!~

2016/05/28(日)【終了いたしました】
六本木 LIVE space 虎寅虎
TEL:03-5545-5566
東京都港区六本木 3-4-35
【昼の部】
開場13:30 開演14:00
【夜の部】
開場18:30 開演19:00

◎昼の部 or 夜の部
前売り¥3,000/当日¥3,500(共に1ドリンク別)
◎昼 & 夜セット
前売り¥5,000/当日¥6,000(共に1ドリンク別)【完売いたしました】
※チケット予約・お問い合わせはコチラまで。
※基本的に座席はなく立ち見になります。ご了承ください。

出演:KONI-JIRO(小谷嘉一&福田光次郎)
サポート:野田“s.i.s.”浩平、小澤マコト、Woody渡辺、井上“Cico”浩一
夜の部MC:沖直実

================

Breath-talk

2016/06/23(木)【終了いたしました】
吉祥寺 Strings 
TEL:0422-28-5035
東京都武蔵野市吉祥寺本町 2-12-13 (TNコラムビル地階)
開場18:30 開演19:30 
チャージ:¥2,600(税込)

猪浦“Charlie”教行(Harp)、佐藤豊(Gt)、井上“Cico”浩一(Per)
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# by cicocico | 2016-04-24 15:17 | Comments(0)

ストリングスでテンホールズ

 ブレストークとしては初出演でした吉祥寺はストリングスでのライブ。お越しいただきましてありがとうございました。僕はもちろん初めてのお店でしたが、小さいながらもなんだか雰囲気のいいところだなと感じました。音もカホンにはマイクを立てていないのにけっこう低音が響き、逆に多少手加減しようかと思うくらい。まあでも僕としてはやりやすかったです。あとマスターも井上さんだそうですし。それはともかく。そういう雰囲気のせいでしょうか、僕らの僕らのリーダー、チャーリーもいつもより饒舌だった気がします。といっても違和感満載なのはいつもどおりですが、それでも全体を通してみると、きちんと話題のオチをつけるところはつけあまりアチコチ自由に飛びまくることもなく、それなりにメリハリのあるトークだったと思います。ってなんで演奏そっちのけでしゃべりの部分を評価してんでしょうか。この日はオリジナル曲『夢の欠片』の説明のために、部屋の片隅から見つけてきた小さな仮面ライダーの人形を持ってきたリーダー。僕らが見ていた当時はみんながみんなライダーに夢中で、一生懸命つくった紙のベルトで充分変身できたけど、最近は様々なヒーローや楽しいものが世の中にあふれ、変身するにも何千円もするベルトじゃないとできなくなったという、なかなかに生活感ある話しは面白かったです。またそこから、同じ頃に見ていたゴレンジャーに始まる戦隊ヒーローシリーズに、のちに自分が関わることになるとは思いもしなかったと感慨深げに語るくだりなど、いつものリーダーとは思えないほどちゃんとしていて(←ちゃんとしていてって)スムーズな流れでした。だからなんでしゃべりの部分を評価してんでしょうか。いやハーモニカはもういつも通り素晴らしかったです。あと弾き語り吹き語りについてもいつも通り、3分の曲の前に5分言い訳するというスタイルで『It's Only a Paper Moon』と、4月なのでダニーさんを偲んで『俺も少年だった』を演奏。もう「小さいギター」もすっかり定番になりました。なかなかいい感じのステージだったってことで、6月23日にまたコチラでやらせていただくことになりましたので、皆さまどうぞまたよろしくお願いいたします。

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ピアノカウンターがカワイかった

ちなみに吉祥寺に車でくるのはずいぶん久しぶりだったワタクシは、案の定、狭い路地と一方通行と時間帯での車両進入禁止のトリプルトラップに行く手を阻まれ、楽器をおろしてから近くの目的の駐車場に着くまでウロウロオロオロと20分以上も振り回されてしまったのでした。次回はもう少しガンバリます。
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# by cicocico | 2016-04-22 14:13 | Comments(0)

お知らせ

◆シンシア

2016/06/10(金)【終了いたしました】
横浜 Paradise Cafe'
TEL:045-228-1668
神奈川県横浜市中区住吉町6-72シャンローゼ関内B1
開場19:00 開演20:00(2ステージ 途中休憩あり)
チャージ:¥4,000(税込・飲食代別)

シンシア(Vo)、
吉澤秀人(Gt)、堺敦生(Key)、井上“Cico”浩一(Per)

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椎名恵
「Back to the 70's」

2016/06/12(日)【終了いたしました】
下北沢 440(four forty) 
TEL:03-3422-9440
東京都世田谷区代沢5-29-15 SYビル1F
開場18:30 開演19:00(2部構成)
【完売御礼】
チャージ:¥4,000(税込・+1オーダー)

椎名恵(Vo)、
恩田直幸(Pf)、吉澤秀人(Gt)、井上“Cico”浩一(Per)

★4/15(金)から予約受付開始★
※メール予約はコチラをご覧下さい。
■入場順
(1)メルマガ会員優先予約者
(2)一般メール予約者

【お問い合わせ】
下北沢440 TEL:03-3422-9440(16:00~)
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# by cicocico | 2016-04-09 19:22 | Comments(0)

4月のバカ2016

 4月1日新年度になるや否やのシンシアさんライブは、豪華ボーカル陣をお招きしてにぎやかに華やかにアツアツ大盛り上がりで終了いたしました。ご来場の皆さま、ありがとうございました。いやあそれにしてもFUNKの会のみなさんはスゴかった。美穂さん以外はお初だったんですが、歌うまいのは当然としてどなたもみんな個性的でそしてにぎやかで優しい方ばかりで、僕らもホントに楽しく演奏させていただきました。いつもはひとりで男前なステージを繰り広げるシンシア姐さんですが、それが美穂さんとナツコさんとの3人になるとパワー倍増、時にはトークバトル的絡みにもなってまあにぎやかで楽しいこと。まさにかしまし娘(←例え古)状態でした。仁さんはとっても芸達者な方でいろんな人(人以外もだけど)のマネがすごく上手でかつ歌もうまくてホンモノそっくり。本気で姐さんからモノマネ歌合戦に出なよと言われてました。『グッド・ナイト・ベイビー』とか『与作』とか傑作だったなあ。お店中大爆笑でしたよ。そしてTOMMYさんは巨漢(!)の見た目にたがわずもの凄いパワフルボイスをお持ちで迫力満点で、もうマイクいらないんじゃない?と思うほど。にもかかわらずステージでは姐さんにイジられまくりで、大きなカラダを縮めて謝っているギャップがおかしくてそのたびにみんなで大笑い海岸でした。とても優しい方です。今回そんなツワモノボーカル陣が出演することになったのは、ここパラダイスカフェが実は今年で15周年なんだそうで、何かお祝いスペシャルをできないかなということになり、じゃあ仲間を呼ぼうということになったんだとか。とても義理堅いシンシア姐さんは男前です。
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はい、ガラケーの底力を見せつけてみました。僕の前には人の壁。フリーキックの名手でもこれならゴールを割ることはできないでしょう。そしてこの壁から繰り出された迫力の歌声と爆笑のエンターテーメントで、ライブはもう本当に大いに盛り上がったのでした。ちなみに今回は、前の日にも開店前のお店をお借りして全員揃ってリハーサルをしたのですが、そこで明らかになったのは姐さんは歌よりもネタと段取りを重要視するということです。ハッハッハ。美穂さんやTOMMYさんが、もうシンシアいつもこうだから…と笑っておりました。イヤ前から薄々気づいてはいたんですが、どうやらそれはソロライブだけではなかったようです。

「そうそうそうなんですよでもこれだけやっといて本番で忘れたりしますからねシンシアはハハハハおかげでボクなんかリハだけで怒られ損ですよウンウンホントですよだから気をつけてくださいねTOMMYさんもホントに」

とイジラレ役のTOMMYさんをなぐさめる吉澤さんでした。あ。それから今回ワタクシ、ドラムを叩いちゃいました。甘栗むいちゃいました。これも事の発端は姐さんで、前日にリハするからバンドメンバーは少し早めに来るようにという連絡がまわりました。僕のところへはいつも吉澤さんを経由してくるので指定された時間にシンシアさんのお家に行くと、その吉澤さんとバッタリ。ちょうどよかったですねと言いながらインターホンを押したのですが応答がありません。アレ?おかしいなトイレかな?と言いつつ何度か押したのですが音沙汰なし。そこで吉澤さんが携帯に電話してみました。

「ウンウンそうだよもう着いててチコさんも一緒にいるんだよ……エエ〜〜ッ!?」

と吉澤さん。ん?いったい何ごと??

「…チコさん、リハ、パラカフェでやるんだって…」

「エエ〜〜ッ!?…」

と私。なんというトラップ!実はシンシアさんから吉澤さんに届いたメールには、時間だけで場所が書かれていなかったのです。これまではシンシアさんちで曲決めや打ち合わせや簡単な音合わせをしていたので、てっきり今回も同じだろうと僕はカホンだけ持って、吉澤さんなどはギターすら持たずに集合したのでした。たいてい姐さんちのギターやピアノを拝借しますのでね。

「うわ〜やられましたねえ〜…」

「イヤイヤホントホントホントそうですよチコさんやられましたよシンシアそれならそうと教えてくれよなあハハハハ」

どうりでまたギター貸してって言ったら、え?アタシの?って何か反応が変だったわけだよまったく…ボヤく吉澤さんでした。イヤハヤ。ちなみに堺さんは冷静なのと頻繁にお店に出ているので事情はわかっていたのでしょう。身軽な姿で店にあらわれた我々に苦笑していましたが、じゃあもう今日はドラムでやっちゃえば?と言ってくれました。確かに今回はこれだけのボーカル陣ですしダンサボーなナンバーもたっぷりなので、僕自身もそのあたりはなんとなく考えていたことでした。で、パラカフェの楽器をお借りしたんですが、これがまたいい音がするんですよ。時々ドラムも叩く堺さんもここのは音いいんだよと絶賛していましたし。そしてキーボード類をたくさん持ち込んだ堺さんの奮闘もあり3人とはいえけっこうなバンドサウンドが完成。充分これでいけるという話しになり、せっかくここまでやっといて明日またコンガとカホンに戻すとまた絶対ダメだしがでるから、もう今回はこれで行こうよという堺さんの意見に、まったく同感な2人なのでした。こうしてパーカッションと書かれていながら全ての曲をドラムで演奏した私は、まさに4月1日にふさわしいインチキドラマーだったのでした。イエイ!
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まるでギターとお揃いのようなドラム

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とってもなつかしい曲も叩いちゃったりした
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# by cicocico | 2016-04-04 09:26 | Comments(0)

鎌ヶ谷の長い一日〈終〉

 さて、豪華!女優ライト付き2ショット撮影会のあとはザ・ブリリアント6によるスペシャルライブです。1曲目は『宝物』。これは皆さんへの感謝の曲、ご本人にとって大変思い入れのある大事な曲なんだそうです。本当は昼の部の最後にお届けする予定でしたが大幅に押してしまったため悩んだあげく、ラグのお二方のリコーダーを聴いてもらうことを選んだため断腸の思いでカットした団長、イヤ光田さん。十九の団結。もとい、苦渋の決断。まあ推しメンですから。そして実は夜の部もこの時すでに押していたのです。まあ推しメンですから。そこへこの曲を持ってきたのでここから急きょ水面下では曲目曲順に大幅な変更がおこなわれていたのでした。さりげなくアセる私たち。いやまあそうでもなかったな。なんかこうなりそうな気もしてたしみんな多分慣れてるし。ホホホ。次は『Orange』。ちょっとリズムのあるこの曲はリハで色々試した末にカホンで演奏することになりましたが、イメージとしては一番下にチェロがいて僕はそこにおだやかに乗っかるような感じでした。続いて『美しい想い出に』はコンガでシンプルに、『愛に気付いた時』もそれにちょこっと小物をそえる程度。しっとり系のこれらの曲は弦とピアノのアンサンブルがホントにキレイなんだもの。そこへ2声が加わる贅沢。切なさも希望も大きくふくらむなあ。チラッと出るグロッケンも効いてます。

そして夜の部、というか本日を締めくくるのは『君とふたり』。1月のライブにゲストで出演予定だった田中博信さんがどうしても調整がつかなくて歌えなかったこの曲を、今宵は田中さんパートを荒井さん加藤さんワタクシの3人で分け合ってお届け。ああ、色々と思い出が蘇ってくるなあ。最後のコーラスは皆さんも一緒に歌っていただき、また加藤さんには思う存分笑顔を守っていただき、これにてバースデーライブは無事(無事?)終演を迎えたのでありました。お疲れさまでした。そして光田さんは出口でプレゼントを手渡しながら皆さんをお見送り。

(出口はわかりますか?入るとき入口だったところですよ)

ふと、いつかの誰かのそんな言葉を思い出しながら私は着替えを済ませ、撤収作業に入りました。そしてひとりせっせと楽器をバラしていると不意に加藤さんが顔をのぞかせました。

「スイマセン、チコさん、お忙しいところ…」

「アラ、カトさんおつかれさん。どうしたの?」

「あの、シェーカーのことでちょっと…」

「?……」

今回のライブでも荒井さんとともに小物を演奏していた加藤さん。聞けば1月のライブの時に、コーラスのクミちゃんが振りやすいと言ってた楽器が気になっていたんだそうです。

「ああ、そういえばそんなことあったねえ…」

たぶんこれのことだと思うよ、と見せたのは黒いプラスチックの筒を2本つなげたタイプのシェーカー。LPのわりと定番でサックスの庵原さんも持ってたっけ。その他にごく普通の木製の筒型や金属製の筒型、あとはエッグシェーカーを3個袋に入れてつくったお手製のヤツも渡して、簡単にレクチャーしつつそれぞれ試してもらいました。シェーカーは比較的値段も手頃なのが多いよと言うと、

「なるほど色々違うんですねえ。ありがとうございます」

とニッコリして帰っていきました。前回も今回も何かにつけ興味を持って聞いてくる加藤さん。マジメだなあ。なんだか近いうちにシェーカー買うんじゃないかしら。ウフフ。

さて全ての楽器を車に積み込んで会場を出た時には夜の10時を回っていましたが、ちょっと軽くご飯食べていこうよという光田さんのお誘いに、みんなで賀来千香子の、じゃなかった駅近くのびっくりド◯キーにびっくりしないよう慎重に入店しました。僕のテーブルは隣にモリタクさんで向かいには荒井さんと加藤さんが。お隣のテーブルに光田さんシンコちゃんたちが座りました。こちらのお店のメニューはでっかい木製の観音開き式になっていてテーブルの端にドーンと立っているんですね。メニューを開くと僕の顔が半分隠れてしまったので何となく腕を組み、

「古葉監督…」

とうっかりつぶやいてしまったところ、それは誰ですかとすかさず加藤さんが食いついてきたではありませんか。相変わらず耳のいいヒトなんだからもう、ホホホ。そこで古葉監督というのは、当時赤ヘル軍団と呼ばれた広島カープを率いて優勝を重ねた名将であること、いつも立ち位置がベンチの端なのでテレビ中継で時おり映るとたいてい半分くらい見切れていることなどを説明しました。

「へえ〜、それってわりと有名なネタなんですか?」

「あ、えっと、うん、まあ健ちゃんとかならもうすぐわかるかな…」

「へえ〜、そうなんですかぁ……」

素直に感心する加藤さんにちょっと汗。気をつけよう、暗い夜道とヘタなネタ。イヤハヤ。それはさておき料理を頼まねば。ここはハンバーグが色々あるんですが先ほどのディナーの余韻もあるし単品にしようかと迷っていると、

「オレ、ビーフシチューにするわ」

と隣のモリタクさん。

「えっ?ビーフシチューならディナーで食べたじゃん!?」

「いやあ一応食べ比べてみないと、ふふふ…」

「マジで!?」

そして本当にビーフシチューハンバーグを注文してるし。マジすか。このおじいちゃんは時々こうして不可解な行動をとるんだよホント。その向こうではシンコちゃんが何かのハンバーグセットと大盛りフライドポテトにプラスとん汁という個性的なオーダーをしてるし。今も変わらず食欲旺盛元気な子。どうもブリトリ人はみな何かどこか不思議な一面をお持ちのようです。ようやく全員が注文し終え、料理が出てくるのを待っていると、ふと荒井さんが真面目な顔で問いかけてきました。

「あの…、光田さんてあんなにしゃべる人なんですか?」

かつてトリトリのステージを見て、あとで光田さんにトークが長いと言ってたはずの荒井さんにしてこの質問。それほどこの夜の光田さんのフリートークは驚きだったのでしょう。そして私が答える間もなく隣の森翁からおごそかに、

「いや、もっとしゃべる人だね…」

という答えが。え〜っ!?と、コーラスやってるときよりも目をまん丸くして驚いてる荒井さんに、さらに翁の言葉が続きます。

「今日だって、昔の彼ならもっとしゃべった上で曲も削らずにやり通してたな。まあ今は大人になったってことだね。ほっふぉっふぉ」

静かに笑う翁と思わず顔を見合わせる若いお2人。それはまるで村の古老がここに代々伝わるしきたりを後世に伝えんとする伝承風景のようでもありました。思わずその横でそっと、しかし深くうなづく私。

「…自分は口ベタだから、ソロライブの時とかすごい大変で…。ちゃんと話すことを考えていかないとダメなんです…」

加藤さんがポツリ。自身のソロライブが間近に控えているとあって実感がこもっていました。がんばってね。ウン。

「でも当てずっぽうであれだけしゃべってて、最後ちゃんとオチまでつけるのはホントにスゴいです」

リアルに目を丸くする荒井さん。まあ確かにそういうところはスゴいかもねえ。とここへきて妙なところに感心する一同でありました。そんな愉快なお食事会もやがて終電も近づいて順次お開きに。レジで精算しようとするとここは払うからと光田さん。ええ〜?いいの?という我々に、いいからいいから大丈夫と笑顔。おおなんて太っ腹なんでしょう。って、アッ!?これは気前がいいって意味ですからね、念のため。アザっす。ゴチになります。

「ありがと、ごちそうさま」

「ごちそうさま健ちゃん」

「健ちゃん、お地蔵様でした」

と、みなそれぞれお礼をのべて解散。こうして2月13日、午後11時半をまわったところで鎌ヶ谷の長い一日は終わりました。光田さん、メンバーさん、スタッフさんお疲れさまでした。そしてそしてご来場の皆さま、楽しい時間をありがとうございました。


最後にもう一度、HBDTY!

(まもなく4月だけど…)


《終わり》
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# by cicocico | 2016-03-30 23:56 | Comments(2)

鎌ヶ谷の長い一日〈7〉

 さて、ワタクシこうして光田さんのバースデーライブ&パーティーの話しをつづっておりますので一応確認いたしますが、ここでの日付は2月13日ということになります。ひと月以上もたって誕生日お祝いされてもなあとお思いかもしれませんが、まあもう少しだけおつき合いくださいな。と誰にともなく言い訳する私。いやなんとなく。そして話しはようやく夜の部『20th DPLT!!』へ突入するのでありました。

さすが推しメンの光田さんらしく昼の部が30分押してしまったにもかかわらず、お店のスタッフさんや関係者の方々の驚異的な奮闘によりタイムスケジュールは見事にリカバリーされ、夜の部はほぼ定刻に開場。皆さまに感謝です。そして光田さんは入口でお客さまをお出迎え。ひとりひとりに記念のプレゼントをお渡しします。サポートには荒井さん。かつてなら間違いなく私が担っていた役回りですが、ここは若い力に活躍してもらいましょうってことで。ガンバレガンバレ若者よ!う、ゴホゴホ。すまんのう。その間ジイサンは楽屋でちょっとひと息お茶を一杯。と突然歌声が。

♪え〜がお〜を、ま〜も〜り〜たいい〜〜♪

お、なんだなんだ?と思っているとまた、

♪え〜がお〜を、ま〜も〜り〜たいい〜〜♪

その後も何度も何度も流れてくるので見にいくと、声の主は隣の楽屋の奥にいました。そう、加藤さんです。実は『君とふたり』のコーラスパートで僕が歌うところを、当日になって加藤さんにおまかせすることにしたのです。もともと最後のサビ前の同じところを担当してましたのでね。で、真面目な加藤さんですから本番前にまた熱心に練習していたのでした。エラいなあ。そんなところに水を差すようで申し訳ないなあと思いつつ、

「カトさんカトさん。練習中ごめんね。でもあの声が会場に筒抜けかもしれないから、ここ閉めてもいい?」

「アッ!?うっかりしてました!思いきりネタバレでスイマセン!」

とアタマをかく加藤さん。アハハ熱心だねえとドアを閉めて楽屋に戻りました。間もなくW健一さんが戻ってくるとあっという間に開演の時間です。あわただしく着替えを済ませ、今度はパーティーですから気合いを入れることもなく、といって抜くこともなくステージに向かう光田さん。ごあいさつも兼ねてひとしきりしゃべったところでメンバーも入場。ウェルカムドリンクが行き渡ったところで皆さんと一緒にカンパ〜イ!楽しい宴の幕開けにまずは1曲『ヨロコビウタ』を。チェロの優美な旋律があたたかい。この曲もまた例によってデリケートな押したり引いたりの加減が難しくてね。いったん曲がカラダに入ってしまえばいいんですけども。これもはじめのとき光田さんから、

「チコちゃんこれやってるよね?」

と聞かれ、

「いや、初めてだよ、多分」

と答えた私。

「え?でも三田屋さんに来てたでしょう?」

「うん、行ったよ。でも演奏しなかったもん、1曲も」

「あ!そっか司会か!アハハそっかそっかあ」

と2人で爆笑。10年ほど前に兵庫の三田屋本店さんで初お披露目だったこの曲。おいしいハムサラダ食べさせるからというお誘いにホイホイのって同行した私は、シークレット〈ゲスト〉としてライブの司会をまかせられサンダー井上としてその職務をまっとうし、演奏には一切関わらなかったのだ。そんな思い出もあるこの曲が終わると再びハッピーバースデータ〜イム!今度はちゃんと光田さんのお祝い。みんなの歌声が響き、登場した大きなケーキはなんとグランドピアノ型。しかも蓋までついているではありませんか。お店のパティシエさん特製のケーキ。スゴい!もちろんディナー後に皆さんにおすそ分けされました。

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おめでとう健一さん

さあそしていよいよディナーのお時間です。光田さんがお好きということでメインディッシュは牛肉の料理にサラダとあのおいしいパン。我々メンバーにも席を用意していただきました。わーい。と同時にここから光田さんのおしゃべりタイムも開始。会場内をウロウロ歩きながら時おり配膳の邪魔になりながらさまよいつつフリートーク。大学で音楽を学びやがて歌の世界を目指そうと思ったときのことや、その歌のデビューが遅かったこと。お友達が音楽の各方面で活躍しているということ。スタレビ時代の頃のことや小田さんのアルバムに参加した時のことなど、ユルユルとでもなかなか貴重なオモシロ話しをとりとめなくしゃべり続ける光田さん。フフ、こういう感じは相変わらずだなあ。そこからやがて質問コーナーに移り、僕が皆さんから寄せられた質問を読むことに。当然のように光田さんのあとについてうろつく私に場内割れんばかりの失笑。歩いただけなのに笑われる男登場。また原因は不明だが質問を読んでいくうちに「まんが日本昔ばなし」風の語り口(市原悦子&常田富士男)になってしまう私を見るや、すかさずピアノでテーマ曲を弾いてサポートする光田さん。図に乗って「家政婦は見た!」の小ネタをはさむ私。そこをキチンと市原悦子つながりだからと突っ込む光田さん。フフ、こういう感じも相変わらずだなあ。さらに様々な質問について答えているようでどれもいつの間にか別の話しになってしまい、途中で戻ってくるものの結局気がつけばいくらも答えていないうちに時間切れでコーナーは終了。ホッホッホ、こういう感じも相変わらずだなあ。続いてマニアックイズ「ザ・ケンイチQ」へ。アシスタントの荒井さんが光田さんにまつわるクイズを読みお客さまは解答用紙に記入していきます。やっぱりこういうのが板についてる荒井さん。そしてなぜか会場内をうろつきだす加藤さん。問題に出てきたロビーの切り絵を見に行ったりお客さんたちの回答をニコニコのぞきに行ったりと妙にウレシそう。フッ…このオトコ、やるナ。どうやら光田さんのファンだというウワサは本当らしいゼ。カワイイわね♡ウフ。そして結果発表。全15問で成績の良かった方から順に色々なプレゼントが贈られました。おめでとうございます。そしてお次はご来場の皆さん全員と2ショット撮影会ってことで我々メンバーはいったん楽屋へ戻ります。途中チラッと見たけどなんかすんごいライトが用意されてたようでした。ホホホ。キレイに撮ってくださいね。

《続く》
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# by cicocico | 2016-03-26 17:52 | Comments(2)

鎌ヶ谷の長い一日〈6〉

【これまでのおさらあらい】
 以前はごく一般的な食器用洗剤(ジョイ等)を使っていた「私」でしたが、最近はもっぱらヤシノミ洗剤です。

******************

 本編が終わり、あたたかい拍手に包まれてステージを降りる私たち。しかし、この時すでに時計は終演予定時刻を大幅に過ぎていました。どうする光田さん!

(サンポール!サンポール!…)

(マンホール!マンホール!…)

(ダンボール!ダンボール!…)

客席からは鳴り止まぬ手拍子と共にお客さまのアツい想いが伝わってきます。

「ヨシ、やるよ。すぐいこう!」

光田さんのひと言で再びステージにあがった私たちをより大きな拍手で迎えてくれるお客さまたち。うれしいなあ。ありがとうございます。とここでサプライズ。不意にバイオリンとチェロの演奏が始まりコーラスのお二方の歌に誘われて会場のみんなで一緒にハッピーバースデートゥーユー。ケーキが運ばれて光田さん…ではなくて荒井さんへ。突然のことに事態が飲み込めず右往左往する荒井さん。カワイイ。ウフ。実はここまでずっと光田さんのバースデーサプライズって話しでリハもしてたので、僕らもちょっとだけビックリしたんですが、この前日が荒井さんの誕生日だったんですね。とはいえご本人もまったく思ってもみなかったことでしょう。そうかそれで歌詞が♪ハッピ〜バ〜スデ〜健一さん〜♪だったのかあ。やるなあ光田の健一さんも。そうしてコーラスやってるときよりも目をまん丸くして驚いてる荒井さんと、最後は2人で仲良くロウソクを消しました。でたW健一!ぷぷ。

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おめでとう健一さん

こうして盛り上がったところで曲は光田さんがタイトルにこだわりをお持ちという『☆STAR☆~スター~』。これもなつかしいなあ。フルバンドでやる時の勢いは保ちつつより優雅に演奏。単純な8ビートに見えて実はけっこう16を意識しないといけなかったりして意外とムズカシかったこの曲。リハでも細かいところまで指示がありまして何気にいっぱいいっぱいだったりして。それで本番でも一瞬コーラスを忘れていた私。間奏でフト光田さんと目が合いましたら、いつもは細め斜め目のお目目が少しだけ大き目になって私に何かを訴えているんです。

(…!あっ!?ヤベ!!ここ歌うんだった!!…)

そこで私は2まわし目からさりげなくパートを引き継ぎ光田さんは無事超絶のピアノソロへ。ホホホ、スンマセンでした。そんな地味な個人的ハプニングがありつつも元気よく演奏は終了。そしてここでライブは見えない決断の時を迎えていたのです。そう、終演時間です。実はサンポールは3本用意されていたのですが、じゃなかったアンコールは3曲予定されていたのですが、この時点ですでに相当押しているのはわかっていましたから、やむを得ずここで終わりにするのかあくまで全部やり通すのかそれともどちらか削るのかさあいったいどうする?どうするんだ!?どうするんだあケンイチイイーーーーッッッ!!!(←やかましい)と思っていたら、最後の曲には『こんにちは さようなら』を。この曲はいつもしみじみと、どこかなつかしくあたたかい気持ちにさせてくれます。ここでも荒井さんのグロッケンと、そして間奏では加藤さんと2人でのリコーダーがほのぼのとした雰囲気をつくってくれました。

(ああ…思えば昔は僕もああやって彼らみたいにリコーダーを吹いたよなあ。Pちゃんと2人でずいぶん練習したっけ…)

そう、ずいぶん久しぶりに、かつて自分の通っていた小学校の前を通りがかった時、ふと聞こえてきた笛の音に目をやると、ランドセルを背負った小さな黄色い帽子が3つ4つ、校庭のむこうを歩いてゆくのが見えた。ああ自分にもあんな時代があったっけ…と、なつかしさがこみあげる瞬間。そんな気持ちで(←例え長っ!)彼らの背中に若き日の自分を重ねる私は、完全にモリタクさん以上にジイサンでした。う、ゴホゴホ。すまんのう。

こんにちは、そしてさようなら。こうして再び盛大な拍手に見送られて「ブリリアント5」あらため「ブリリアント6」ライブは無事(無事?)終了したのでした。皆さまおつかれさまでした。そしてありがとうございました。

《終わり》





















あ、バレた。…そっと夜の部へ。

《続く》
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# by cicocico | 2016-03-23 00:33 | Comments(1)

鎌ヶ谷の長い一日〈5〉

【これまでのおさらい】
 フヌケ状態から脱却し鎌ヶ谷の懐かしい時をつづり始めた「私」だが、その作業は予想以上に長期化してしまう。当初は前編と後編、あるいはせいぜい前・中・後編程度と考えていたもののそれは単なる机上の空論に終わり、そんな万が一に備え番号制にしたまではよかったが、すでに4回目だというのにライブはようやく前半が終わったに過ぎないのだった。いっそうの気合いを入れ作業を再開しようとする「私」にさらなる困難が待ち受けていた。この時期、国の行政機関への必要書類の提出を行なわなければならないにもかかわらず、そちらの準備も滞っていたのだ。

(そんなギリギリになって焦るくらいなら、もっと早くからやっとけばいいじゃん。どうせこれまでボケッとしてたんだから…)

そう思う向きもあろうがしかし、フヌケ野郎にそんな細かい作業に注ぐエネルギーは残ってなかったのだ。だからこそフヌケと言えよう。フヌケはフヌケ。カモメはカモメ。そして気がつけば迫る提出期限。やむを得ずいったんその準備に注力した「私」は冷たい雨の中、なんとか期限ギリギリで書類提出には成功した。しかしその一方、本来はライブ途中での小休憩、前半から後半へというつもりで前回の最後に記した「ここでちょっと休憩」の意味が、結果的に、なんだやっぱホントに休憩してんじゃん…に変わってしまったことは否めないのだった。こうなったらやるしかない!そんな決意を持って再び立ちあがった「私」は、まずは座って作業を開始。いよいよゴールを目指す。

******************

 楽屋に戻ってひと息つく私たち。ふと時計を見るとこの時点ですでに17分ほど予定時間を過ぎていました。やはりと言うべきかそれともこの程度で済んでいると言うべきか。いずれにしても夜の部があるのでこれ以上押すことは避けたいものです。とはいえお客さまにも休憩はとっていただかないといけませんから、あとはステージ進行次第。なあにしっかり予定通りやれば大丈夫です。予定通りならば。

さて後半の幕が上がってまずはブリリアントリオによる3曲。息の合った3人による上質の室内楽曲が奏でられたことでしょう。リハで聴けてよかったなあ。続けて私の出番。よし、プラス入りまーす!と気分としてはガンダム行っきまーす!状態でしたがそこは努めて冷静にステージへあがる私。『A Dancer Unknown~見知らぬ国で』は10年ぶりの思いも込めて演奏。そういえば最後にプラスで参加した仙台のパリンカさんも今年で20周年だそうですね。おめでとうございます。いつかまたおじゃましたいなあ。

そしてシンコちゃんのソロ。雨のSEとともにチェロのしっとりと愁いのある音色がやさしくやわらかくそこにいるひとりひとりの身体にしみ込んでいきます。きっとみんな(心の中で)泣いていたんじゃないかな。はい、私は泣いてましたよ。『優しい雨の中で』泣いてました。ホロリ。この曲ではこのアレンジが一番好きかもしれないです。コーラスも入れない歌だけというところにも孤独を感じるし、何よりチェロが主人公の心の内を、心に降る雨を表している気がします。しみるなあ。イイよナイスチェロ!いやホントいいチェロだよシンコちゃん。昔からそのやさしい音色は好きだったけどしっかりこの10年分の深みが増してさらによくなったよ!!(←何様)そしてまたこの曲もグロッケンがまた効果的でね。曲中でポツリポツリとまるで雨の雫のようにアクセントになっていてこれがいいんですよ。うん、イイねえ荒井さん!とてもイイ!けっこうやるじゃないシークレットなのに!!(←だから何様)

さあここで加藤さんが入って「ブリ6」に戻りまして『心の瞳が輝くとき』。分厚いコーラスとボーカルがからみ合うカッコいいこの曲は大好きなんですが、いざ歌うとなるとやはりそれだけ難しさもあって、さすがの加藤さんと荒井さんも最初はこのコーラスにはなかなか苦戦していました。そうだよねわかるわかるこれ難しいんだよ、よおくわかりますよ。とかつての自分の姿をダブらせてはエールを送る私。ガンバルんだ若者たちよ。

「…えーと、じゃあチコちゃんここ歌ってくれる?」

「へ?……」

さも当たり前のように光田さんから提示されたのは、またまったく歌ったことのないところ。

(マジすか……)

しかも本番2日前の夜。

(マジすか……)

いや確かにラグのお二方に比べたら全然歌うところは少ないしそれほど難しくないところを割り振ってくれてるんですけれども…。この期に及んでクルシタノシイのダメ押しくるか。うぬれ。こうして昔から誰かがくるとまだ誰もいないところへ異動させられる流れ者のワタクシ。コーラストコロテンの法則。それは今も健在なのでありました。ふっ、クルシナツカシイぜ。ま、でもそんな甲斐あって豪華に輝くような演奏ができたのでよかったです。続きましてはカホンとバイオリンとチェロが刻むリズムにのって『世間She Loves You』のコーラス練習。会場を加藤さんチームと荒井さんチームに分けて♪ぱぱぱぱやぱぱ〜〜♪はみんなで一体になって楽しい瞬間。これもリハのときおもしろいことがありましてね。まずひとしきり光田さんが歌唱指導してからさあイントロが始まった…と思ったら何か声が聞こえてきたんです。

「?!あっダメだ!…アッできない!……ア〜!?何もできない〜〜っ!!」

何ごとかと思ったら光田さんが叫んでたんです。どうやらそこで初めてピアノを弾きながらじゃコーラスの合図が出せないことに気がついたみたい。アッハッハッハ!そりゃそうだよねえ。そこでリード役を2人に任せることになったんですが、一見好き勝手に合図を出してるだけに見えてもそこはやはりコツがあるらしく、ホラ、あまり急にピッと指をさしてもお客さんが歌えないから、ちゃんと予備動作をつけなきゃ、いい?1拍前からこう。そうそうそんな感じ、と光田さんからアドバイス。でも2人ともきっと前からやってみたかったんでしょうね。すげえウレシそうにリハーサルしてたもの。本番でも楽しそうだったよね。さらにその副産物として僕もコーラスのおこぼれにありつけてラッキ〜!なのでした。ホホホ。そして楽しい全員コーラス大会のテンションのまま『剣の舞』へと加速。これも久々!この手の曲をやるときの光田さんのアレンジはまあホントすごいね。細かいシカケとかさりげない見せ場とかあって、ただバンド用にうまくまとめましたでは済ませないんだよねえ。弦の2人が大活躍するこの曲にさらにコーラスの2人が加わって迫力とコミカルさが倍増。そして今回はいろんな春の曲を間に挟んでの演奏がだんだんサルの曲になっていき、しまいには光田さん本人がクワイ河マーチにのせて♪サル・ゴリラ・チンパンジ〜〜、と歌いだすネタ。メンバーが呆れて退場するもひとり調子にのって歌い続ける光田さん。またこういうときの光田さんって全然ブレないんだよねえ。たとえウケていようといまいと堂々とやり通すの昔から。そういうところ実は個人的にスゲエと思ってるんだオレは。そんなとこ誉められてもウレシくないかもしれないけどさ。で、そんな熱唱に引きずられるようにサルになったメンバーが登場。ひとしきりステージをうろついてからそれぞれのポジションに戻りそこからは一気呵成に我も我もという感じで勢いよくエンディングへなだれ込み、最後は光田さんの「キーーーーッッッ!!!」というサルマネでがっつり締めていただきました。このサルの鳴き声もさあ、また妙にうまくてねえ。ボーカルだからなのかビリビリ響くような声でサルマネといいつつ実に本格的(本格的?)で、それをまたリハの時から本番と同じクオリティーでやるんですよ光田さんたら。こういうところでも彼の揺るぎなさが出るわけですが、いやあそんなところでノドを酷使しなくてもいいんじゃないの?本番で声が出なくならないかしら?と笑いつつ感心しつつもハラハラしていた私です。あとサル達の中で一匹だけゴリラがいたんですが、最初僕がやるはずだったところを試しにモリタクさんにかぶってもらったところこれがとってもお似合いで!これはやはり大柄な人のほうが似合うんですよね。さらにそのままバイオリンを弾いてもらったところこれがまたとってもお似合いで!!メンバー全員大爆笑。満場一致で決定いたしました。なんてったって世界初!超絶技巧でバイオリンを弾くゴリラ!ですもの。ダッハッハッハ!!

大いに盛り上がったところでいよいよ最後の曲は『ずっとHappy Birthday!!』。バイオリンとチェロのやわらかな旋律とコーラスチームのあたたかいハーモニーがからみ合いながら、やさしく歌に寄り添う美しさが際だつのもブリリアント6ならではでしょう。ピアノとともにしっかりと支えながらもふくよかにうたうシンコちゃんのチェロと艶のあるモリタクさんのバイオリン。加藤さんの澄んだ声が華をそえ荒井さんのグロッケンが光ります。うん、いい曲だなあ。光田さんの、それから皆さんひとりひとりのバースデーを祝福する気持ちを込めて演奏させていただきました。今さら、ホント今さらですけど、誕生日おめでとうございますた。

《そして続く》
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# by cicocico | 2016-03-18 18:50 | Comments(0)

ヤレヤレ…

 冷たい雨の中、税務署に行ってきました。今年もまた駆け込み申告。いや駆け込みはしなかったですよ寒いし濡れるしアブナイし。そのかわり今年はちゃんと場所を確認し去年のようにウグイスにバカにされることなくしっかり提出してきました。つーかこの雨この寒さですからウグイスの気配すらありませんでしたけど。それより駅前とか商店街とかでチョコやらクッキーやらの出店が目立ちましたがホワイトデーだったんですね。

(ホワイトォ〜ッ!イッパア〜ツッ!!)

と心の中で思わずリポビタンDしてしまう私は、肉体疲労時というより脳内疲労時なのでしょう。まあ普段とそれほど変わらない気もしますが。それよりぼちぼちあったかくなってほしいもんです。今日も出かけるとき手袋しちゃいましたよ手袋。

(てぶくろぉ〜さんよぉ〜、てぶくろぉ〜さぁん〜〜)

と心の中ですかさずこのフレーズがでてしまう私は、脳内疲労時というより脳内疲労児なのかもしれません。


廊下を走るな!…ハイ。

老化も走るな!…できれば。
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# by cicocico | 2016-03-14 19:09 | Comments(0)

鎌ヶ谷の長い一日〈4〉

 さて、今回のためのリハで各曲について光田さんからそれぞれ細かく指示があった中で、特に気をつけたのはシンバルのボリュームです。曲中でクレシェンドのロールで盛り上げる部分がよくありますが、最初の頃はつい気持ちが入り過ぎて音が大きくなり過ぎてしまったことがありました。そうなるとせっかくの弦の響きが台無しです。これまでけっこうアコースティックなバンドはやってきたにも関わらずこのていたらく。うーむ。この頃は思うに、というか間違いなく20周年バンドの余韻を引きずっていたんでしょうね、ハイ。そしてこういう編成で演奏する際のコツを光田さんからはアドバイスされました。またドラムの代わりにリズムで支える小バンドよりも、ブリトリではさらに音数は少なくということも意識としては持っておきました。もちろん曲にもよりますが実際、あまりリズムに走ると逆にパーカッションだけどんどん浮いてしまうことがあったのです。

「そうだよねぇ、ここにはギターすらいないんだもんねぇ…」

小編成バンドにもいろんな楽器の組み合わせがありますが、私は、そうだブリトリはピアノ三重奏なんだということを思い出したのです。その昔、初めて「ピアノ三重奏」という言葉を聞いててっきり、ピアノ3台で合奏するんだ!?と驚いた私に光田さんは、ピアノとバイオリンとチェロの組み合わせのことだよと丁寧に教えてくれたのでした。ピアノ三重奏というひとつの決まった形式があるのですからそこを尊重しつつ、あまりリズムとか支えるという意識にこだわらず、時にはピアノあるいはチェロにのっかる感じでもいいんじゃないか。私はそういうふうにイメージするようにしました。確かにピアノもある意味リズム楽器ですからね。

えー、鎌ヶ谷に戻ります。ここでモリタクさんのソロ。バッハの無伴奏バイオリンソナタは圧倒的のひと言でした。クラシックにあまり縁のない私ですがこれは相当な演奏力が必要だってことはわかります。てか絶対そうでしょう。が、それをフツーの顔して弾いちゃうんだよこのおじいちゃんは!何なんですかいったい!ただただ脱毛です。おじいちゃんに負けないくらいに。スタジオでチラッとのぞいた譜面なんて細かい音符がビッシリ並んでてQRコードかと思いましたよ。読み込んだらクーポン出てくるんじゃないだろか。そしてそんな素晴らしい演奏から『やさしさに変わるから』へ。何の違和感無く自然に歌の世界へ導くものすごい導入部になってたわけですが、こういう発想ができるのが光田さんの音楽に対する造詣の深いところですねえ。ここでも間奏をはじめ荒井さんのグロッケンが光ります。僕も何度も演奏したことのある曲ですが、パーカッション的には今回はコンガなどの皮モノを中心にしたアレンジにガラッと変更され、やはりなかなか楽はさせてもらえないのでした。うう脳が。

そしてブリリアントリオのアルバムタイトルにもなっている『出逢い』は、コーラスを入れての演奏は初めてなんだそうです。これがまた自然でねえ、シンプルなのに奥行きと広がりが…っておんなじこと言ってる気がしますが本当にそう感じるんだから仕方ないよなあ。そう、よくチェロって人間の声に最も近い楽器って言われるでしょう?てことはきっと人の声とも相性がいいわけでしょう?てことはシンコちゃんと加藤さんと荒井さんのコーラス隊みたいなものじゃない?でもって加藤さんはモリタクさんのバイオリンに匹敵する程の(←だからどんなたとえだ)声でしょう?これはもう弦あるいは声のカルテットだなあと思ったわけですよ。そんなブリトリの二乗とでも言うようなことになっちゃってるんだからそりゃもう広がるよねえ。前に、このくらいの会場だとお客さまの表情もわかって演奏にも力が入るって言いましたけど、この曲では特に気持ちは込めても力は込めないよう、自分の中のこの歌の淡く切ないイメージ、風景のようなものをこわさないように気をつけました。なつかしい曲が続いて『帰郷』。これも聴くとすぐ映像が浮かんでくるようないい曲です。それと個人的にはなぜか今は遠くへいってしまったギタリストのことを思い出すんです。なんでだろ。一緒にこの曲を演奏したこともあるその方は、今は故郷の広島にいるんですけれど元気かなあ。疲れやすいヒトだったからなあ。そして今、かわってコーラスをとるお二方は、歌以外に小物パーカッションも担当してくれました。たぶん普段楽器をさわることなんてないでしょうし、ましてや歌いながらとなると難易度高いよねえ。それでも光田さんの容赦ない(ウフ♡)指導のもとガンバってくれました。オツカレサマです。

昼の部、前半の最後は『スクリーンの夢』。勢いのある曲がついに出ました。こういう編成でもこれだけ迫力のある演奏ができるんだといつも思います。もちろん弱いところは弱く、弦のピチカートも生かすようにしたり。今回はイントロに加藤さんと荒井さんの二声が重なったことでよりいっそう雰囲気が濃くなったよねえ。いやあコーラスラインのカッケーこと!そして当然ながらここでもシェーカーやカシシなどのパーカッションを駆使するお二方。こういう曲ではより重要度が増しますからね。難易度も増すけども。それでも光田さんの容赦ない(ウフフ♡)指導のもとガンバってくれました。ホントにオツカレサマです。あ、ちょっと待て。オレもガンバったんだよこの曲は。光田さんの口パーカッション(ボイパではない)と生パーカッションとの掛け合い。つーか、ムチャ振りに対して楽器で応えるコーナーなんだけどいつからこうなったんですかこの曲は。おかげでたくさんの機材に加えてこの曲専用おもちゃ箱を持って行くはめになるし。何が必要になるか(というより何を言い出すか)わからないんだもの。だからもう搬入時からガンバってたオレ。まあでもお客さまが喜んでくれたからそれでいいのか。オツカレサマです。

ここでちょっと休憩。ふう。

《続く》
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# by cicocico | 2016-03-10 23:12 | Comments(2)

鎌ヶ谷の長い一日〈3〉

 2曲目が終わったところで皆さまにごあいさつの光田さん。そしてメンバー紹介があってシークレットメンバーの紹介もあって「ブリリアント5」改め「ブリリアント6」になりました。ここで個人的に(へえ〜)と思ったのは、荒井さんがけっこうトークもできる人なんだなあということ。光田さんがよくしゃべるのはもう昔からおなじみなんですが意外と荒井さんもいける人なんですねえ。といってもいわゆる「おしゃべり」じゃなくて、何というかとどこおりなく会話のできるヒトっていうのかなあ。シークレットってことで色々光田さんにも話しを振られたりしてもちゃんと対応できるというか、見ていてとても会話がスムーズな感じがしました。2人のそんなやりとりがだんだん会話というより掛け合い漫才みたいに思えてきて(あ〜これはお笑い芸人『W健一』だなあ、プププ…)と密かにほくそ笑んでいた私です。そのうち光田さんから「なんだい!?シークレットのくせにぃ〜〜!」などといじられてましたがいや面白かったなあ。僕が知らないだけで実は元々そういうキャラクターだったんでしょうか。まあおかげで会場も一気になごみましたよね。あとバースデーライブだし絶対とりあげると思った通りのバイオリン森タクさんのおじいちゃんネタね。その風貌から自他ともに認めるおじいちゃんキャラの森さんですが、その昔、床屋に行くのが面倒だからという理由で頭を丸め、光田さんのコンサートの最後で唐突にその見事な輝きが披露され、一気に会場を驚きと爆笑の渦に巻き込んだエピソードが語られて「この人は前からおじいちゃんだから」とか「いま七十でしょ」などと言われては当時を知るお客さまの笑いを誘っていました。そんな光田さんのツッコミにニコニコしているモリタクさんは、なんだか孫の成長を見守るおじいちゃんのよう。本当にバイオリンは超一流の好々爺(←オイオイ)なのであります。

さてここからは3曲続けての演奏。まずは『Beginnnings! 』。イントロから早速美しい好々爺、もとい美しいバイオリンとチェロ、そしてピアノの息の合った旋律が繊細にからみ合いそっと物語の世界へいざないます。やがてコーラスも加わって奥行きと広がりがうまれていく。そして『決心』。きました。個人的に最も苦労した曲のひとつです。おそらく演奏するのが初めてということもありますが、4分あるかないかの決して長くはない曲で基本的にはAメロとBメロに間奏という構成ながら、その都度の強弱のつけ方だったり約束事だったり、さらに通常のポップスのように一定のテンポでは進んでいかないところ、伸び縮みがあって歌の呼吸と合わせたりすることにかなり神経をつかう必要があったのです。そんな押したり引いたりを覚えるためにリハの録音をもう何度も何度も聴いて聴いてそれこそホシを追う刑事のように相当に聴きこみました。そんな地道な聴きこみのかいもあってこの日にようやく『結審』。ちがうって『決心』を演奏できました。いやあ昼の部ではこの辺りまでがより気を使うというか集中を要するところでしたね。曲を覚えなくちゃいけなかったり曲は覚えていてもコーラスをやらなきゃいけなかったりの中で、さらに各曲の呼吸もつかまねばいけないという脳ミソ筋肉痛状態。コーラスはですね、当初「ブリ5」の時は僕は下のパートを担当することになるんだろうな、と思っていたんです。他の現場ではわりと上にいくことが多いワタクシですがここにはハイトーン加藤さんがいますからね。いきなりステーキですからね。無益なトップ争いしたって始まりません。これまで光田さんとこでも上をやりつつ、コーラスのクミちゃんが入る時は下をまかされたりしていましたからこう見えてワタクシ、過去の曲なら意外とどちらでもできますの、ホッホッホ。昔打った篠塚(元巨人)ってヤツですか、ホ〜ホッホ(『昔取った杵柄』です。よいこのみんなは気をつけよう!)。メンバーの皆さんに新しいお友達を紹介しま〜す♡といって光田さんから連絡があり「ブリ6」になると聞いたときも、

(おぉ〜!素晴らしい。じゃあここはそろそろ若い2人にまかせてワシらは演奏に注力するかのう、なあバアさんや)

などと呟いては渋茶をすすったりしていたものです。しかしそんなノホホン茶野郎を光田さんが見逃すはずはありません。リハーサルが進む中、じゃあチコちゃんのパートはここね、と提示されたのはこれまでまったく歌ったことのないところ。

(マジすか……)

そう、これがプロの世界。厳しい現実。過去の栄光など何の役にもたたないのです。こうして私もまた初心に戻ってコーラスも1から練習することになったのでした。こんなとこでもBeginnnings! (←は?)。

《続く》
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# by cicocico | 2016-03-08 09:29 | Comments(0)

鎌ヶ谷の長い一日〈2〉

 お客さまのあたたかい拍手に迎えられそれぞれのポジションにつくメンバー一同。そっと客席に目をやると前から後ろまで皆さんのお顔がよく見えました。昔から小さい会場ほどキンチョーするの法則があるけれどこのくらいの大きさはいいですね。適度なキンチョー感もありつつお客さまひとりひとりの表情もわかるし自然と演奏にも力が入ろうというものです。そして光田さん登場。いっそうの大きな拍手に包まれてピアノの前に座り、そしてひと呼吸おいて奏で始めた優しい音色がライブの幕を開けました。実は正直に言うと、オープニングのSEが流れたあたりから、

(ヨシ!いよいよだ。今日もやったるぜ!)

という気持ちとともに、

(ああ、とうとう始まっちゃうんだなあ…)

という思いが湧いてきていました。このまま始まらなかったら終わらないのにと。そんな我ながら矛盾した思いは、でも光田さんのピアノの音色の中で自然に演奏に集中していきましたけれど。それはさておき、本日の1曲目は『1998』、続いては『東京という街で』。1月の大編成バンドでも演奏された曲ですが何しろ今日は小編成。人も半分楽器も半分。ドラムもねェ、ベースもねェ、クルマもそれほど走ってねェ、オラこんな村イヤだ〜、って村じゃねえし全然イヤでもねえし。そういえば光田さんにもそんな曲あったような……『ねえ』だっけ、ねぇ?

えー、話しを戻して、と。そんなアコースティック小編成なので当然1月とはまた違ったアレンジになるわけですが、音数が少なければ歌はよく聴こえますし、たとえばバイオリンのつややかな高音だったりチェロのぬくもりある低音だったり豊かなハーモニーだったりが際だちますし、それらによって歌もまた引き立つという、小さいながらも楽しい我が家的な良さがあります。まあそれもみなさんの演奏力歌唱力があればこそなんですけど。あ、何かさりげなく自分をアピってますかワタシ。アラヤダそんなつもりはないのよマジで。えー、あとはアレンジですね。また光田さんがこういうのうまいんだよなあ。今さらジローだけど弦のアレンジとかコーラスラインの美しさだとかは本当に秀逸。あとこれは大所帯バンドの時もだけど、それぞれのメンバー(あるいは楽器)のいいところをうまいこと引き出すんですよ。だから見るほうも演奏する方も楽しいんでしょうね。カッチョいいからやりがいあるし。もっともその分ハードルは高いので、特に私のようなものにとってはすぐにもはやいっぱいいっぱいの状態になるんですけどね。

最初のこの2曲も森タクさんとシンコちゃんの音がよ〜く聴こえて、なんかもうそれだけでとっても贅沢な気持ちになりました。そしてコーラスのお二方。『東京という街で』の出だしの加藤さんのあのハイトーンはなんですか!すごいよねえ。それもいきなりですよ!いきなりステーキですよ!森タクさんのバイオリンに匹敵する程の(←どんなたとえだ)つやのあるハイトーン。僕も声はけっこうお高目だけれどまあ魅惑のこぶ平ボイス(※林家こぶ平。現在は九代目林家正藏)だものなあ。美しさという点では一歩譲るよなあ(←一歩どころではない)。荒井さんとの相性もバッチリだし、って当たり前か。そしてわりと下を受け持つことが多い荒井さんだけど実はけっこう上もいけるので驚いたんだよね1月の時も。この曲ではなだ早々に必殺のグロッケンが活躍して、もうホントになだそうそうになりそうでしたよ。そう、コーラスといえば『1998』でコーラス隊がメロディーを歌うところ、1月の時は最初は「ラララ」でエンディングが「ルルル」でしたが今回は両方とも「ルルル」で歌いました。こうやって状況に応じて細かい部分も変更したり修正したりして、この編成、メンバーででできる限りのいい演奏いいステージを作っていこうとする光田さんなのであります。そこに妥協なし。クルシタノシクなるわけですわ。そうホントにリハーサルはクルシタノシかったですよお。というのも僕の場合、最後にブリリアントリオに関わった10年前のクリスマスツアーも含めても、このスタイルでは数える程しかライブをやっていないからです。1月のバンドの時もパンパンにはなりましたがああいうのは昔散々やってきましたからね、曲もコーラスなんかもけっこうカラダに染み込んでいるんです。染み込み過ぎてて逆に新しくアレンジされたり変更された部分にすぐついていけなかったりするくらいで。ブリトリの曲は基本インストゥルメンタルだし、あと最近の光田さんの曲だとけっこう構成も難しかったりしてなかなか覚えるのが大変なんです。早くカラダに染み込ませなきゃいけないのにこれがなかなか。昔の曲は覚えていても最近の曲は覚えられない。これって加齢によるものでしょうか。

(知りませんがな…)

《続く》
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# by cicocico | 2016-03-05 23:08 | Comments(0)

鎌ヶ谷の長い一日〈1〉

【これまでのおさらい】
 光田さんの2月のバースデーライブと1月の20周年記念ライブ、さらに言えば昨年12月にゲスト出演していただいたStyle-Oのライブと、あまりにも楽しくなつかしく幸せな日々を過ごしてしまった「私」は、およそ2ヶ月に及ぶアイドリング高めの知恵熱状態の反動から、ちょっとした虚脱感に陥りすっかりフヌケ野郎になってしまう。その後何とか気合いを入れてお礼の言葉を述べたものの、結局早起きは三文以上お徳というところで力尽きたのだった。

******************

 2月13日の朝。予定通り8時半のオトコとなった私はすみやかに機材搬入を開始しました。MT Milly's さんはビルの2階にありながら非常に搬入しやすい作りになっていて、私は自前の台車も駆使しかなりスピーディーワンダーに運び込めたのですが、それでもステージですべてのセッティングを終える頃には時計は10時を回っていました。順次サウンドチェックを済ませてリハーサルに残された時間はわずか1時間ほど。全曲はあたれないので大事なポイントだけ確認するようにしてかなり端折っていく中、これまでまったくさわっていなかった肝心のブリリアントリオのインスト3曲をここで初めて演奏。それでもすぐにピタッとハマるのはさすがお三方。健ちゃんモリタクさんシンコちゃん息ピッタリお口スッキリクロレッツじゃないですか!このとき私は客席で見ていたんですがここは本当に響きのいいホールなんですね。弦やピアノのふくよかで繊細でやわらかい音色に身を委ねているとそのまま眠ってしまいそう。朝早かったし。ちがうって。ちなみに本番では『The Age of Reason』『アリオーゾ・エレガンテ~arioso ed elegante』『ムーサの果実』の3曲だけは演奏者用のモニターを切って演奏されました。光田さんの提案で試してみたところまったく問題なかったのです。弦など普段は生音でやることが多いですからね。それだけ演奏しやすかったってことでしょう。そうこうするうちにリハ終了。すかさず木佐美さんがピアノの再調律に入りますがもう開場の時間です。今日は夜の部もあるので押すわけにはいきません。と、舞台監督に何ごとか叫ぶ木佐美さん。

「とりあえず開けていいので明かりは消してください!」

なるほど、調律自体はお客さまがいても大丈夫だけど照明がついてると目立っちゃうからということのようです。そこでフトこう言ってみました。

「せっかくだからそんな幕開けはどう?オープニングアクト『ザ・調律』みたいな」

「絶対ヤダ!!」

速攻断られました。ちぇ。すごすごと楽屋に戻る私。てか時間ないんだから余計なことしてないで早く支度しろって。イソイソと衣装に着替えていると弦の調子を確かめるようにバイオリンとチェロの音が聞こえてきます。ちょっと離れた通路ではこの日も加藤さんが熱心に発声練習中。メインの健一さんとシークレットメンバーの健一さんも身支度を整えて、慌ただしい中にもキンチョー感と期待感が高まってきました。しかしシークレット「メンバー」ってなんスか?出したいのか出したくないのかよくわからん。毎度のことながら色々とよく考えつくもんですねえメインの健一さんは。楽しい仲間が増えるのはうれしいことですが、しかし出演する以上はいろんなことをやらされるのがこの現場の伝統です。私もこれまで何度か「ゲスト」という立場で出演したことがありますが、それがたとえシークレットであろうとスペシャルであろうとおかまいなしに、演奏はもちろんのこと司会やその他諸々の仕事をこなしたものです。そしてその伝統は今、若手の荒井さんにしっかり受け継がれているのでした。今回ほとんどの曲にコーラスで参加するだけでなく、小物パーカッションやリコーダーにグロッケンまで演奏した荒井さん。このグロッケンが効いてましたねえ。こういう編成こういうアレンジだからこそより効果的だったと思います。最初のうちこそ叩く時の力加減に戸惑ったりうっかり隣の鍵盤を叩きそうで緊張しますと言っていましたがけっこう練習したんでしょうね、あまり時間のない中でどんどん上達していって、本番では曲によって固さの違うマレットも使い分けて優しく彩りをそえてくれました。

さあ開演の時がきてオープニングのSEが流れ始めると、光田さんがメンバーを集めみんなで輪になって手を重ねました。本番に向けて気合いを入れようというのです。

光田「じゃあ僕がせーの!って言ったらみんなは『ほぇあ〜〜』って言ってくれる?いい?せぇーの!」

一同「ほぇあぁ〜〜〜…」

光田「ヨシ!気合い入ったな」

ヨシじゃねえし!むしろ抜けるし!!とそんなやりとりがありすっかり脱力、じゃなくて適度にリラックスした我々はいよいよステージに向かったのでありました。

《続く》
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# by cicocico | 2016-03-03 22:02 | Comments(2)

金パラフィーバー

 先週金曜日、関内パラダイスカフェにてシンシアさんのライブは、大入り満員ソールドアウトの大盛況でございました。ご来場いただきました皆さま、どうもありがとうございました。この日お店に来るや否や「ちょっと今日ヤバイのよ!超予約入っちゃってるから」と言うシンシア姐さん。マジすか?へええ〜どうしちゃったんしかね?と驚く我々。どうやらお知り合いお仲間の方々がたくさんお越しになるようでした。いつもはリハーサルが終わるといったんご自宅に戻って仕切り直してくる姐さんですが、とりあえず今日はいつも以上に気合い入れなきゃヤバいから戻らないのであと皆さんそれぞれヨロシク!と言い放ちすかさずリハに入ります。今日は絶対みんな踊りたい人だからと急きょメニューを練り直し、ダンサボーな曲を増やすことになりました。お約束のネタ合わせも含めたリハが終わるとそのまま美容室に直行した姐さん。今宵の意気込みが伝わってきます。そうしていざフタを開けてみるといやもう本当に超満員のお客さまで開演前から盛り上がっているではありませんか。そして登場するや、今日はちょっと窮屈な思いをさせちゃってすいません、けどみんな楽しく盛り上がっていきましょう、ヨロシク!ではカンパーイ!!といきなりハイテンションなシンシア姐さんのあいさつにイエーイ!!と応えるお客さま。なんでしょうかもういきなり2次会みたいな熱量になっちゃいましたが、イヤもうホントに演奏が始まると皆さんノリノリで、もう後半からは姐さんダンサボーな曲歌いまくり皆さん踊りまくりミラーボール回りまくりの猛烈なフライデーナイトになっていったのでした。いやあめっちゃフィーバーしたなあ。しばらくアタマの中で星がクルクルしてましたよホント。いったい今日はどうしちゃったのだろうと思うくらい、なんだか夢のような夜でありました。あ、そうそうこの日、ギターの吉澤さんがトレードマークともいえるおヒゲを剃ってきたんですよ。でも最初僕もキーボードの堺さんもお店のスタッフも誰も気づかなかったんです。あれ不思議ですよね。間違い探しじゃないですけど人間いったん思い込んじゃうと意外と違いに気づかなくなるんでしょうね。髪型とかだったらすぐ気づくんでしょうけどヒゲでしたかあ…、いやあ気づきませんでしたねえ。5年ぶりだそうですよ。シンシアさんの「あら!?なに吉澤さんヒゲ剃っちゃって!」のひと言でみんなでア〜ッ!?ってなりましたよ、ハッハッハ。やだ絶対ヒゲの方がいいのに、という姐さんから「じゃあもう罰として(←罰として?)あの歌うたって!ブルームーン」という指令がくだり、本番が始まって早々に歌わされた吉澤さん。歌詞の中に乳房という言葉がでてくるせいかちょくちょく姐さんのネタにされるこの曲は何気にとってもいい曲なんですが、歌い終わるや姐さんから「ダメ!やっぱこの顔で歌うとイヤラシイ」と言われ「イヤハハハそうですかやっぱりヒゲあったほうがいいですかウンウンなるほどジョリジョリした感じでねえウンそうですかやっぱヒゲかあハハハハ」と返す吉澤さん。そんな低め一杯のトークに店内は大爆笑でした。

そして次回は、シンシアさんも参加しているファンクバンド『FUNKの会』のボーカルの方々が登場するというではありませんか。でもバンドはいつもの3人。果たしてどうなることかまったくわかりませんが、ひとつよろしくお願いいたします。
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# by cicocico | 2016-02-23 02:36 | Comments(0)