再訪〈あの日の風景に〉 〜TSOの記憶〜
2月11日。前日は都内にも雪が舞っていましたがこの日は快晴。今年もやってまいりました新鎌ヶ谷はMT Milly'sへ。昨年よりも1時間ほど開場時間が遅いとはいえ、相変わらず機材が多くセッティングに時間がかかる私は今回も早めに会場入りしました。
(あれから1年か…早いのう)
そんな感慨にひたる間もなく、私は光田さんにもカッコイイね!とほめられた自前の台車をこの日もフル稼働させすみやかに搬入。お店のスタッフさんや調律中の木佐美さんにおはようございますとご挨拶を済ませ素早くセッティング開始。今年は前回とは逆に舞台の上手(お客様から見て右側)にバイオリンとチェロ、中央のピアノをはさんでパーカッションは下手です。あ、出た!パーカッションは下手ってこれ『シモテ』ですからね『ヘタ』じゃないですからね。という定番ネタを思い出す私。かつて大きなツアーだと楽器は預けっぱなしで各地をまわったりしたんですが、各会場でスタッフがすみやかにセッティングできるよう、各楽器のケースに『上手ドラム』とか『下手ー2』なんて書いたテープを貼って運んでいて、私なんぞも『パーカッション下手』なんて貼られたケースでまた別の現場に行ったりすると、そうかパーカッションはヘタなのか、というお約束のギャグをよく言われたものです。時にはパーカッションが長いからか『パーカス下手』なんて略されちゃって、そうするとパーでカスでヘタクソというもはや救いようないヤツみたいになっちゃったこともありましたよ。ホホホ。さて黙々とセッティングしているうちにやがて次々とメンバーが、そして程なく光田さんもやってきてすぐにステージに上がり、ピアノや演出で使う各種機材の確認を始めます。それからマイクを使ってメンバースタッフ一同に本日のメニューと流れ、音や映像による演出の説明が終わると素早くサウンドチェックに入りますが、この時点ですでに押せ押せムード。野球の試合なら大いに盛り上がるところですが今日はライブ。あわてずでもすみやかにリハーサル終了するや、すぐさま舞台監督から客電を開場モードに!の指示。間もなくでーす!ステージの照明を落としてくださーい!調律はそのまま続けてOKでーす!と次々に声がかかります。素早くピアノに取りつく木佐美さん。アレ?…と、いつか見たような風景に思わず、どう?今年もオープニングアクトで…と言いかけて、
(ダメダメ!これじゃホントにデブジャだよ)
とあやうく踏みとどまった私。時間がないんだから邪魔しないように、後ろ姿によろしくお願いしますと心の中でつぶやいてイソイソと楽屋へ。そしておよそ10分押しで開場されたようでした。さあそこからはバタバタと本番に向けて着替えたり譜面を用意したりの作業が続きます。いやバタバタしてるのは僕だけだったかな。最初あわててる風だったシンコちゃんもふと気がついたら紅茶とケータリングのパンを優雅につまんでるし、森タクさんに至っては本番前にそんなにガッツリいっていいのと思うようなカツサンド食べてるし。なんだかやっぱり演奏以外でもスゴいお二方と最後までバタついている私なのでした。んっがっくっく。
by cicocico
| 2017-03-19 14:17
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