君に想いを伝えたい
気がつきゃあれからもう1週間。さあどうですか。って、うーん…いや〜どうしましょう……。やっぱり、ワタシはシアワセでした!で終わってしまう。ホホホどうしよう。うーん…えーとえーと…そうだすなあ…20週年ですよねえ。ということは光田さんと会ってから20年ってことですよワタシの場合。まあ正確にはもう少し前だと思うんですが、ある歌手のライブで急にパーカッションを入れることになり、たまたまワタクシにお声がかかり参加することになったんですが、そのときバンマスだった光田さんがその後ご自身のライブにも誘ってくれて、それからはほとんど毎回一緒に演奏とかさせてもらってましたからねえ。あ、「演奏とか」っていうのはもちろん「演奏以外」の何かもやってたってことです。まあ簡単に言うと色々なキャラクターに扮してライブに花を添える役回りだったんですが、それはたとえばインチキ臭い芸能事務所の社長だったり、タマゴ型宇宙人だったり、妖艶な女性外国人シンガーだったり、牛男だったり、ショッカーだったり。っていったいこれのどこが花を添えてるというんでしょうか。えーとじゃあ他には飛脚、アスパラマン、おすじ、とか。ってウエッ!?やっぱり花って感じじゃないな。イロモノですかね。まあ歌だけでなくエンターテーメント性も高かった当時のステージではそんなこんなイロモノイロイロやらせてもらっておりました。だから自分にとって今回の楽曲はどれもみんななつかしかったし、1曲ごとにそれぞれいろんな思い出や場面が蘇ってきてもうね、いきなり泣きそうになりました。ホホホ。最近ではアコースティックなライブ、落ちついたステージが多くなり、こういう大所帯のバンド編成もホントに久しぶりでしたから、そういう意味でも懐かしくそして楽しいライブでしたねえ。
メンバーについてもしかりで、まずドラムの真澄さんとは2007年のツアー以来でしたが、いやあ僕の大好きなドラマーなんですが、あいかわらずいいグルーブ素晴らしいビート感で、隣で真澄さんが叩いてるだけでもうワクワクするし、時には一緒にリズムを刻んだり時には思いきり曲の色づけにまわったり、ウワモノパーカッション人生を満喫させていただきましたよ。楽しかったなあ!お家ではご家族がツアーのDVDをよくご覧になっているそうで、僕のことを「あのヘルメットかぶったヒト」と言ってるそうです。ワハハハ!なぜかというとそのDVDの表紙がヘルメット姿の僕だからです。そうか警備員もやってたんだオレ。うえッ!今回ご家族は僕がヘルメットをかぶらないことを(←イヤいつもかぶってたワケじゃないですから)残念がっていたそうです。また真澄さん自身も妖艶な女性外国人シンガーが登場しないときいてちょっとさびしがってました。うーん…オレはいったい誰なんスか。まあ『Cry'n Smile』を入れたのはそういう意味合いもあってと光田さん言ってましたが、さすがにこれだけのメニューになると様々な条件もありましてやむを得ずお蔵入りになったのです。でもなんか演奏だけに集中する自分っていうのもなつかしいというか新鮮というか、確か最初の頃はこうだったよなあ、などと遠い目になってしまったワタシであります。
バイオリンの森琢哉さんとチェロのShinkoさん。このお二人とはまた来月ご一緒するんですが、調べてみたら最後に演奏したのは2005年の暮れ。ブリトリプラスでのクリスマスライブでした。そうこの時も大雪に見舞われて神戸まで移動に半日以上かかったんだよねえ。あれから10年ですが、あいかわらずシンコちゃんはよく食べるのにちっちゃくって(失礼!)いつも静かに笑顔でカワイイし、昔よくどっちが楽器かわかんないなんて言われてたのを思い出しちゃいました。モリタクさんも初日のリハで、お久しぶり!元気ですか?と言ったら、いやあオレは相変わらずジイさんのままだから…と返ってきたので爆笑してしまいました。打ち上げの席でもいつの間にかメンバーから「お父さん」と呼ばれていたモリタクさん。グラス片手にあぐらをかいているその姿はまさしくそう言う以外になく、その隣でにっこりしているシンコちゃんと、子どもたちを前にした夫婦のように見えてくるから不思議です。寺内貫太郎一家的大家族。たとえが古いって。光田さんのアレンジをきっちり再現する弦のお二人の演奏はバンドをより豪華に彩ってくれました。弦楽器っていいですね。10年ブリトリでもまたよろしくお願いしますね。
そしてコーラスの久美ちゃん。藤井久美子さん。以前どこかで光田さんから「久美ちゃんは純情可憐な永遠のオトメなの」と紹介されてましたが、この方はホンットにピュアで天然で素直な素敵なお姉サマでして、にもかかわらず僕と同様汚れ役(汚れ役!?)もいとわない奇特な方なのです。エ〜!これは難しいよ〜〜、なんて言いながら与えられたネタやキャラクターにはいつも本気で挑んでいくところが本当に素敵なマイアイドルです。その昔、僕が車の移動中にコーラス練習してるんだと言ったら、そんなのありえない!とスゲエ驚いていた久美ちゃんは、久しぶりの再会時に開口一番「チコちゃん、私、運転しながらコーラスできるようになったんだよ!」とウレシそうに報告してくれました。そういうところがオモシロカワイっす。仲良く熱心にコーラス&振り付けのリハーサルをしているラグフェアーの若いお2人がチョピリうらやましかったアラフィフオヤジでありました。ク〜〜ッ!
前回ご一緒したのはいつだったか…。どうしても思い出せなかったのがサックス、フルートの庵原良司さんです。いや光田さんの現場だったのは間違いないんですが…。もっともご無沙汰していた方なのかもしれないです。で、僕の中ではそのときに感じた若くて威勢が良くてあふれんばかりのエネルギッシュなイメージがずっとあったんですが、今回お会いして思ったのはすごくいい感じに年を重ねてオトナになったんだんだなあということ。ちょっとエラソーに聞こえたらスイマセンがアラフィフオヤジのひとり言と思って流してください。なんかね、言うことがいちいち面白いんですよ庵原さん。けっこう辛口というか聞きようによっては毒のあるようなネタをしゃべってもそれが嫌味にならないし、光田さんあたりから不意にネタを振られても抜群のタイミングで切り返したりツッコミ入れるし、もうまわりはその度に爆笑ですよ。お初な顔合わせのメンバーもいた今回でしたがおかげでたちまち空気がなごみ、あっという間にみんなの距離が縮まったことは間違いありません。当時の威勢のいい庵原さんのキャラはしっかりと根底にありながら、年を経てそこに円熟味というか勢いだけではない落ち着きというか、まわりへの配慮とか空気を読んでの立ち居振る舞いができるというか、もうホント、ナイスガイ!ですよ。こういうオトコがモテルんだろうなあきっと(←こういうところがオヤジ)。いい感じで年輪を重ねてなんかとてもカッコいいオトナになったよねえ、と打ち上げで本人に言ったら恐縮してたけど。ウフフ。でもって隣のケイゾーくんには(例の独特の笑い方で)大爆笑されたけど。楽器にはその人の性格とかでるからねえ、ステージでの演奏やソロも本当に最高にセクシーでカッコよくてしびれました!
その、打ち上げで爆笑されたキーボードの河野啓三さん。やはり初期の頃からずーっと参加していて光田さんのライブには欠かせない存在でした。当時からやりたがりの光田さんですからライブが決まるとリハーサルが始まってから本番の直前まで、様々なアイデアやアレンジの変更などが次々と本当に本番ギリギリまで出てくるんですが、そうしたリクエストにことごとくキチンと答えて納得のいく音を作り上げてきたのがケイゾーくんという人でした。前にどこかで言ったと思うけど「継続は力なりというけれど、ここではケイゾーくんは力なりだよね」って。それは今回も同様で、ケイゾーごめん、ココこうしてソコはああして…という光田さんの声に答えてテキパキと作業している姿は相変わらず頼もしくそしてなつかしい風景でありました。聞けば今回のために昔の資料をほじくりだしてきたら、一番上に2004年のファンクラブイベントでの譜面があったんだとか。だからボク、それ以来なんですよ、オハハハハ〜〜!と笑うケイゾーくん。そういえば『浜名湖ニョロニョロ』っていう曲みんなで歌ったよねえ、そんな曲あったあった!とそこにいた久美ちゃんと3人で盛り上がってしまいましたよ。アッハッハ。またどこかでご一緒できるといいなあ。
…と、ここまで書いてきたけども、ウーム、長い!しかもまだ全員紹介してない!あらためてなんて豪華なバンド、顔ぶれだったんでしょうか。気を取り直して毛を剃り直して、ここから僕にとってはお初の皆さまです。
長谷川友二さん。本当にいいギタリストですねえ。僕は特に『きっと夢を見ていた』のガットギターとか『カゼカヲル』とか、すごく好きです。長谷川さんがつまびくあの音色だけで郷愁を感じるというか風景が浮かぶというか、もうたちまちその歌の世界、物語の中へ引き込まれるんですもの。ご本人は『きっと夢を〜』のガットは実はけっこう真剣なんだよ、わずかでもズレちゃったら取り返しがつかないからさ〜、と笑ってましたけれど。サラッと弾いてるように見えるのがすごい。あと、長谷川さんって最初物静かな方なのかなあと思っていたら、何気に面白いヒトだったのは意外でした。年齢が同じということもあって笑いのツボも近いところがあるのかな。たとえば似てないってわかってるのにモノマネとかしっかりやりきって最後に自分でツッコンで失笑みたいな、爆笑をとるタイプじゃなくてクスッと笑いが広がる感じのヒトなんです。こちらがたまにボケたり話しを振った時もちゃんとのってくれたりネタを広げてくれたり。優しい方なんだと思います。おまけにコーラスもうまいし。光田さん同様、なんでもできちゃう人なんだろうなあ。
ベースの森田晃平さんはもっとも若いプレイヤーでこのバンドで唯一の20代!ですけどオジさんたちの中で変に臆することもなく妙にツッパルこともなくいつも自然体な感じ。ベースの音色のように素直でやさしい性格なんでしょう。僕は機材が多いのでリハや本番へは早めに行くようにしてるんですが、毎回彼が先にきていて「あ、チコさんおはようございまーす!」と挨拶してくれるんです。真面目なんだなあ。初日も最初しばらくスタジオで森田さんと2人だったんですが、どちらかというと人見知りな僕でも全然普通に話しもできて、すぐに馴染んでしまいました。そういうくったくのない明るいところをまた庵原さんがガンガンつっこむので、まわりはもう笑ってばっかりでした。共通の知り合いはいるらしいのですが今回が初対面だというこの2人。森田さんは庵原さんにイジラレっぱなしでしたが、なんか見ていて微笑ましいというか兄弟みたいな愛情を感じましたねえ。リハも本番も楽しく過ごさせてもらいました。
そしてラグのお2人、コーラスの荒井健一さんと加藤慶之さん。その実力については今さら何も言うことなどありまっしぇん!今回はコーラス隊だけのリハもあったんですが、まあ僕も一応その末席に加わったんですが、みんな真面目なんだけど特にこのお2人はほとんど休まないの。けっこう長時間のリハなのにずーーーっと練習してるの。長谷川さんあたりがちょっと休憩しようか?って言わない限りずっと音とったり音源聞いたりそれぞれ個人練したりしてるの。楽器じゃなくて声ですからね。始めのうちは大丈夫かいなと思ったけれど、きっともうずっとそういう感じでやってきたんでしょうねえ。頭が下がりましたよ。そう、それで話したら荒井さんはですね、2004年のトリトリツアーで、鴬谷のキネマ倶楽部での公演を見てたんだそうです。
「エッ!?じゃあ『君でなければ』も聴いてたの?」
「ハイ。3人の演奏、かっこよかったですよ!」
キャ〜〜ッ!マジでっ!?とワタシ。って今さら赤面してどうする。イヤまさかご活躍中のご本人に聴かれていたとはなあ…。ちょっと汗でましたよ。そしたらすかさず光田さんが、
「でもあとでトークが長いって言われたけどね」
と言うのには笑いました。田中さんとボケをかぶせあうというか競い合うようなトークはスゴかったです。ああいうのもアリなんですねえ、と感心して(呆れて?)いた荒井さん。なんか、今さらスイマセン…。それから加藤さん。一見、線の細い感じがしますけど、音楽に対する姿勢、取り組み方はスゴくて、いつもリハ前にはウォーミングアップの発声を欠かさないし、自分が納得いくまでとことん練習を続けてるし、もうとにかく妥協しないなんというかストイックな部分をお持ちの方です。特にライブ前にはすごく体調管理に気をつかうそうで、カゼなどひかないようアルコールで手を消毒したりマスクにも色々工夫して乾燥対策するなど、徹底的に準備して本番に向かうところなど、なんだか野球のイチロー選手を思い出してしまいました。いやあプロフェッショナルなんであります。それと今回ハモカンも初めて聴かせていただいたんですが感動しましたよマジで。声の力ってすごいよね。
さてさてそして、プロフェッショナルといえばスペシャルゲストのスターダスト・レビューの皆さま。こちらの皆さまももうあらためて言うまでもなく本当にプロフェッショナルな素晴らしい方々でした。ハーモニーはもちろんのこと根本要さんの歌にはふっ飛ばされましたよホント。なんというかもう魂をわしづかみにされるって言うんでしょうか、気持ちがビンビン伝わってきて心が震えましたね。スタレビさんのコーナーの時、そっと袖で聴いてたんですがトークも最高だしその後にあんなふうに歌われちゃったらもう手も足もでない。ホントに本当にシビレました。おかげでちょっと泣いちゃったよもう。そんなすごいバンドの方々と同じステージに立てて一緒に歌えてもう最高のひとときでした。シアワセだったなあ。
…ウーム、長いよね。でもむしろこの長さがあの頃の光田さんぽくないですか?知らないって。仕方ないのよ20年だもの。20年前と同じお値段です。って最近竿竹屋さん来てないけど、本当に光田さんの音楽に乗って20年をめぐる旅に出たことでした。今回はまたスタッフさんとも久しぶりの再会がたくさんあって、ナオキさんやセイコちゃんやアコちゃんやマナブくんや関西九州方面でお世話になった皆さんともお会いできて、皆さん変わらずお元気そうで本当によかったです。演奏については、そうだなあ…「Percussion他」と紹介されていた件については、お話ししましたように諸般の事情でキャラクターは登場しませんでいたが、そのかわり事務所で雑用とかリハ後にスタンドやケーブル片付けたりとかちゃんと演奏以外のこともやっていたので、間違いではないってことをお伝えしておきます。表立っては見えなかっただけで、いつわりではありません。♪いつわりをくださ〜い〜。ハイ。で、演奏については、そうだなあ…、立って演奏するのはずいぶん久しぶりだってことかなあ。そうそう、それでセッティングした時に気づいたんだけど、久しぶりに当時のスタンドを引っぱりだして並べたら、なんかコンガの位置が高いのよ。確かに昔は打面が若干高めにセッティングしていたせいもあるんだけど、それから派手目にってことでシンバルなんかもワザと高いところにセットしたりしてね。やっぱり見た目が邦彦だし。まあそれにしてもなんかなあ…と思っていたらハタと思い当たりましたよ。それは、
「背が縮んだ」ってことです。ハッハッハ!
いやホント。だって全盛期は164.5センチもありましたからね。「も」ありましたからねって言うほど高くもないですが、それが今、もっとも最近計測したデータだと162.6センチでしたからその差およそ2センチ。2センチといったらどうですか、けっこう違うんじゃないですか。軽めのシークレットブーツくらいはありそうじゃないですか、ねえ。だもんでしょうがないから少しスタンドを下げましたよ。ついでにシンバル類も下げたので逆に見晴らしがよくなって、ご本人やメンバーの皆さまがよく見えたのでむしろバッチリ!ワザワイ転じて吉となす!おお素晴らしい、早くもおみくじ効果が!(←つーかワザワイじゃねえし福だし)
ハイ、てことで結局演奏や楽曲については手つかずのままお開きです。いやあムズカシイっすね言葉で伝えるってのは。でもスタレビさんやハモカンさん、そしてもちろん光田さんの歌にはすごく想いが詰まっていて、そういう想いは何かのカタチでちゃんと伝わるんだなあとあらためて感じたことでした。それはもちろん楽器やコーラスも同じ。それは決して忘れることなく演奏していきたいと思います。
最後になりましたが、光田さん、健ちゃん、20周年おめでとうございます。
これからもずっといい音楽とともにありますように!
メンバーについてもしかりで、まずドラムの真澄さんとは2007年のツアー以来でしたが、いやあ僕の大好きなドラマーなんですが、あいかわらずいいグルーブ素晴らしいビート感で、隣で真澄さんが叩いてるだけでもうワクワクするし、時には一緒にリズムを刻んだり時には思いきり曲の色づけにまわったり、ウワモノパーカッション人生を満喫させていただきましたよ。楽しかったなあ!お家ではご家族がツアーのDVDをよくご覧になっているそうで、僕のことを「あのヘルメットかぶったヒト」と言ってるそうです。ワハハハ!なぜかというとそのDVDの表紙がヘルメット姿の僕だからです。そうか警備員もやってたんだオレ。うえッ!今回ご家族は僕がヘルメットをかぶらないことを(←イヤいつもかぶってたワケじゃないですから)残念がっていたそうです。また真澄さん自身も妖艶な女性外国人シンガーが登場しないときいてちょっとさびしがってました。うーん…オレはいったい誰なんスか。まあ『Cry'n Smile』を入れたのはそういう意味合いもあってと光田さん言ってましたが、さすがにこれだけのメニューになると様々な条件もありましてやむを得ずお蔵入りになったのです。でもなんか演奏だけに集中する自分っていうのもなつかしいというか新鮮というか、確か最初の頃はこうだったよなあ、などと遠い目になってしまったワタシであります。
バイオリンの森琢哉さんとチェロのShinkoさん。このお二人とはまた来月ご一緒するんですが、調べてみたら最後に演奏したのは2005年の暮れ。ブリトリプラスでのクリスマスライブでした。そうこの時も大雪に見舞われて神戸まで移動に半日以上かかったんだよねえ。あれから10年ですが、あいかわらずシンコちゃんはよく食べるのにちっちゃくって(失礼!)いつも静かに笑顔でカワイイし、昔よくどっちが楽器かわかんないなんて言われてたのを思い出しちゃいました。モリタクさんも初日のリハで、お久しぶり!元気ですか?と言ったら、いやあオレは相変わらずジイさんのままだから…と返ってきたので爆笑してしまいました。打ち上げの席でもいつの間にかメンバーから「お父さん」と呼ばれていたモリタクさん。グラス片手にあぐらをかいているその姿はまさしくそう言う以外になく、その隣でにっこりしているシンコちゃんと、子どもたちを前にした夫婦のように見えてくるから不思議です。寺内貫太郎一家的大家族。たとえが古いって。光田さんのアレンジをきっちり再現する弦のお二人の演奏はバンドをより豪華に彩ってくれました。弦楽器っていいですね。10年ブリトリでもまたよろしくお願いしますね。
そしてコーラスの久美ちゃん。藤井久美子さん。以前どこかで光田さんから「久美ちゃんは純情可憐な永遠のオトメなの」と紹介されてましたが、この方はホンットにピュアで天然で素直な素敵なお姉サマでして、にもかかわらず僕と同様汚れ役(汚れ役!?)もいとわない奇特な方なのです。エ〜!これは難しいよ〜〜、なんて言いながら与えられたネタやキャラクターにはいつも本気で挑んでいくところが本当に素敵なマイアイドルです。その昔、僕が車の移動中にコーラス練習してるんだと言ったら、そんなのありえない!とスゲエ驚いていた久美ちゃんは、久しぶりの再会時に開口一番「チコちゃん、私、運転しながらコーラスできるようになったんだよ!」とウレシそうに報告してくれました。そういうところがオモシロカワイっす。仲良く熱心にコーラス&振り付けのリハーサルをしているラグフェアーの若いお2人がチョピリうらやましかったアラフィフオヤジでありました。ク〜〜ッ!
前回ご一緒したのはいつだったか…。どうしても思い出せなかったのがサックス、フルートの庵原良司さんです。いや光田さんの現場だったのは間違いないんですが…。もっともご無沙汰していた方なのかもしれないです。で、僕の中ではそのときに感じた若くて威勢が良くてあふれんばかりのエネルギッシュなイメージがずっとあったんですが、今回お会いして思ったのはすごくいい感じに年を重ねてオトナになったんだんだなあということ。ちょっとエラソーに聞こえたらスイマセンがアラフィフオヤジのひとり言と思って流してください。なんかね、言うことがいちいち面白いんですよ庵原さん。けっこう辛口というか聞きようによっては毒のあるようなネタをしゃべってもそれが嫌味にならないし、光田さんあたりから不意にネタを振られても抜群のタイミングで切り返したりツッコミ入れるし、もうまわりはその度に爆笑ですよ。お初な顔合わせのメンバーもいた今回でしたがおかげでたちまち空気がなごみ、あっという間にみんなの距離が縮まったことは間違いありません。当時の威勢のいい庵原さんのキャラはしっかりと根底にありながら、年を経てそこに円熟味というか勢いだけではない落ち着きというか、まわりへの配慮とか空気を読んでの立ち居振る舞いができるというか、もうホント、ナイスガイ!ですよ。こういうオトコがモテルんだろうなあきっと(←こういうところがオヤジ)。いい感じで年輪を重ねてなんかとてもカッコいいオトナになったよねえ、と打ち上げで本人に言ったら恐縮してたけど。ウフフ。でもって隣のケイゾーくんには(例の独特の笑い方で)大爆笑されたけど。楽器にはその人の性格とかでるからねえ、ステージでの演奏やソロも本当に最高にセクシーでカッコよくてしびれました!
その、打ち上げで爆笑されたキーボードの河野啓三さん。やはり初期の頃からずーっと参加していて光田さんのライブには欠かせない存在でした。当時からやりたがりの光田さんですからライブが決まるとリハーサルが始まってから本番の直前まで、様々なアイデアやアレンジの変更などが次々と本当に本番ギリギリまで出てくるんですが、そうしたリクエストにことごとくキチンと答えて納得のいく音を作り上げてきたのがケイゾーくんという人でした。前にどこかで言ったと思うけど「継続は力なりというけれど、ここではケイゾーくんは力なりだよね」って。それは今回も同様で、ケイゾーごめん、ココこうしてソコはああして…という光田さんの声に答えてテキパキと作業している姿は相変わらず頼もしくそしてなつかしい風景でありました。聞けば今回のために昔の資料をほじくりだしてきたら、一番上に2004年のファンクラブイベントでの譜面があったんだとか。だからボク、それ以来なんですよ、オハハハハ〜〜!と笑うケイゾーくん。そういえば『浜名湖ニョロニョロ』っていう曲みんなで歌ったよねえ、そんな曲あったあった!とそこにいた久美ちゃんと3人で盛り上がってしまいましたよ。アッハッハ。またどこかでご一緒できるといいなあ。
…と、ここまで書いてきたけども、ウーム、長い!しかもまだ全員紹介してない!あらためてなんて豪華なバンド、顔ぶれだったんでしょうか。気を取り直して毛を剃り直して、ここから僕にとってはお初の皆さまです。
長谷川友二さん。本当にいいギタリストですねえ。僕は特に『きっと夢を見ていた』のガットギターとか『カゼカヲル』とか、すごく好きです。長谷川さんがつまびくあの音色だけで郷愁を感じるというか風景が浮かぶというか、もうたちまちその歌の世界、物語の中へ引き込まれるんですもの。ご本人は『きっと夢を〜』のガットは実はけっこう真剣なんだよ、わずかでもズレちゃったら取り返しがつかないからさ〜、と笑ってましたけれど。サラッと弾いてるように見えるのがすごい。あと、長谷川さんって最初物静かな方なのかなあと思っていたら、何気に面白いヒトだったのは意外でした。年齢が同じということもあって笑いのツボも近いところがあるのかな。たとえば似てないってわかってるのにモノマネとかしっかりやりきって最後に自分でツッコンで失笑みたいな、爆笑をとるタイプじゃなくてクスッと笑いが広がる感じのヒトなんです。こちらがたまにボケたり話しを振った時もちゃんとのってくれたりネタを広げてくれたり。優しい方なんだと思います。おまけにコーラスもうまいし。光田さん同様、なんでもできちゃう人なんだろうなあ。
ベースの森田晃平さんはもっとも若いプレイヤーでこのバンドで唯一の20代!ですけどオジさんたちの中で変に臆することもなく妙にツッパルこともなくいつも自然体な感じ。ベースの音色のように素直でやさしい性格なんでしょう。僕は機材が多いのでリハや本番へは早めに行くようにしてるんですが、毎回彼が先にきていて「あ、チコさんおはようございまーす!」と挨拶してくれるんです。真面目なんだなあ。初日も最初しばらくスタジオで森田さんと2人だったんですが、どちらかというと人見知りな僕でも全然普通に話しもできて、すぐに馴染んでしまいました。そういうくったくのない明るいところをまた庵原さんがガンガンつっこむので、まわりはもう笑ってばっかりでした。共通の知り合いはいるらしいのですが今回が初対面だというこの2人。森田さんは庵原さんにイジラレっぱなしでしたが、なんか見ていて微笑ましいというか兄弟みたいな愛情を感じましたねえ。リハも本番も楽しく過ごさせてもらいました。
そしてラグのお2人、コーラスの荒井健一さんと加藤慶之さん。その実力については今さら何も言うことなどありまっしぇん!今回はコーラス隊だけのリハもあったんですが、まあ僕も一応その末席に加わったんですが、みんな真面目なんだけど特にこのお2人はほとんど休まないの。けっこう長時間のリハなのにずーーーっと練習してるの。長谷川さんあたりがちょっと休憩しようか?って言わない限りずっと音とったり音源聞いたりそれぞれ個人練したりしてるの。楽器じゃなくて声ですからね。始めのうちは大丈夫かいなと思ったけれど、きっともうずっとそういう感じでやってきたんでしょうねえ。頭が下がりましたよ。そう、それで話したら荒井さんはですね、2004年のトリトリツアーで、鴬谷のキネマ倶楽部での公演を見てたんだそうです。
「エッ!?じゃあ『君でなければ』も聴いてたの?」
「ハイ。3人の演奏、かっこよかったですよ!」
キャ〜〜ッ!マジでっ!?とワタシ。って今さら赤面してどうする。イヤまさかご活躍中のご本人に聴かれていたとはなあ…。ちょっと汗でましたよ。そしたらすかさず光田さんが、
「でもあとでトークが長いって言われたけどね」
と言うのには笑いました。田中さんとボケをかぶせあうというか競い合うようなトークはスゴかったです。ああいうのもアリなんですねえ、と感心して(呆れて?)いた荒井さん。なんか、今さらスイマセン…。それから加藤さん。一見、線の細い感じがしますけど、音楽に対する姿勢、取り組み方はスゴくて、いつもリハ前にはウォーミングアップの発声を欠かさないし、自分が納得いくまでとことん練習を続けてるし、もうとにかく妥協しないなんというかストイックな部分をお持ちの方です。特にライブ前にはすごく体調管理に気をつかうそうで、カゼなどひかないようアルコールで手を消毒したりマスクにも色々工夫して乾燥対策するなど、徹底的に準備して本番に向かうところなど、なんだか野球のイチロー選手を思い出してしまいました。いやあプロフェッショナルなんであります。それと今回ハモカンも初めて聴かせていただいたんですが感動しましたよマジで。声の力ってすごいよね。
さてさてそして、プロフェッショナルといえばスペシャルゲストのスターダスト・レビューの皆さま。こちらの皆さまももうあらためて言うまでもなく本当にプロフェッショナルな素晴らしい方々でした。ハーモニーはもちろんのこと根本要さんの歌にはふっ飛ばされましたよホント。なんというかもう魂をわしづかみにされるって言うんでしょうか、気持ちがビンビン伝わってきて心が震えましたね。スタレビさんのコーナーの時、そっと袖で聴いてたんですがトークも最高だしその後にあんなふうに歌われちゃったらもう手も足もでない。ホントに本当にシビレました。おかげでちょっと泣いちゃったよもう。そんなすごいバンドの方々と同じステージに立てて一緒に歌えてもう最高のひとときでした。シアワセだったなあ。
…ウーム、長いよね。でもむしろこの長さがあの頃の光田さんぽくないですか?知らないって。仕方ないのよ20年だもの。20年前と同じお値段です。って最近竿竹屋さん来てないけど、本当に光田さんの音楽に乗って20年をめぐる旅に出たことでした。今回はまたスタッフさんとも久しぶりの再会がたくさんあって、ナオキさんやセイコちゃんやアコちゃんやマナブくんや関西九州方面でお世話になった皆さんともお会いできて、皆さん変わらずお元気そうで本当によかったです。演奏については、そうだなあ…「Percussion他」と紹介されていた件については、お話ししましたように諸般の事情でキャラクターは登場しませんでいたが、そのかわり事務所で雑用とかリハ後にスタンドやケーブル片付けたりとかちゃんと演奏以外のこともやっていたので、間違いではないってことをお伝えしておきます。表立っては見えなかっただけで、いつわりではありません。♪いつわりをくださ〜い〜。ハイ。で、演奏については、そうだなあ…、立って演奏するのはずいぶん久しぶりだってことかなあ。そうそう、それでセッティングした時に気づいたんだけど、久しぶりに当時のスタンドを引っぱりだして並べたら、なんかコンガの位置が高いのよ。確かに昔は打面が若干高めにセッティングしていたせいもあるんだけど、それから派手目にってことでシンバルなんかもワザと高いところにセットしたりしてね。やっぱり見た目が邦彦だし。まあそれにしてもなんかなあ…と思っていたらハタと思い当たりましたよ。それは、
「背が縮んだ」ってことです。ハッハッハ!
いやホント。だって全盛期は164.5センチもありましたからね。「も」ありましたからねって言うほど高くもないですが、それが今、もっとも最近計測したデータだと162.6センチでしたからその差およそ2センチ。2センチといったらどうですか、けっこう違うんじゃないですか。軽めのシークレットブーツくらいはありそうじゃないですか、ねえ。だもんでしょうがないから少しスタンドを下げましたよ。ついでにシンバル類も下げたので逆に見晴らしがよくなって、ご本人やメンバーの皆さまがよく見えたのでむしろバッチリ!ワザワイ転じて吉となす!おお素晴らしい、早くもおみくじ効果が!(←つーかワザワイじゃねえし福だし)
ハイ、てことで結局演奏や楽曲については手つかずのままお開きです。いやあムズカシイっすね言葉で伝えるってのは。でもスタレビさんやハモカンさん、そしてもちろん光田さんの歌にはすごく想いが詰まっていて、そういう想いは何かのカタチでちゃんと伝わるんだなあとあらためて感じたことでした。それはもちろん楽器やコーラスも同じ。それは決して忘れることなく演奏していきたいと思います。
最後になりましたが、光田さん、健ちゃん、20周年おめでとうございます。
これからもずっといい音楽とともにありますように!
by cicocico
| 2016-01-31 16:04
|
Comments(2)
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by
ミユキ
at 2016-01-31 19:30
x
ちこちゃん、誕生日おめでとう!
今年も元気で健康で楽しい毎日を過ごせるよう願っています(^_^)v
光田さんのライブ、チケット取れず
観ることができませんでした(>o<)
残念でしたが、ちこちゃんの詳細で楽しかったことよく伝わりましたよー
ありがとうございます。
楽しい誕生日をすごしてくださいね~
今年も元気で健康で楽しい毎日を過ごせるよう願っています(^_^)v
光田さんのライブ、チケット取れず
観ることができませんでした(>o<)
残念でしたが、ちこちゃんの詳細で楽しかったことよく伝わりましたよー
ありがとうございます。
楽しい誕生日をすごしてくださいね~
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by
cicocico at 2016-02-01 16:38
>ミユキさん
お祝いのお言葉ありがとうございます。
今回もまた知恵熱状態が続いていたせいか、肝心の光田さんについて書いていないことに、今さら気づくという…(汗)
昨日はホッピーでオトナの階段をひとつのぼりました!
が、寝上戸なのは変わりませんでした!
井上“Cico”五一
お祝いのお言葉ありがとうございます。
今回もまた知恵熱状態が続いていたせいか、肝心の光田さんについて書いていないことに、今さら気づくという…(汗)
昨日はホッピーでオトナの階段をひとつのぼりました!
が、寝上戸なのは変わりませんでした!
井上“Cico”五一