ある意味センターだもの
お寺さんや神社に参拝に行ったとき、おみくじは必ずひくという人とそうでもない人が世の中にはいるものです。以前の僕はそうでもない人に属していました。それがここ数年毎年必ずひくようになってしまったのは、やはり初詣で何気なく、本当に何気なく『凶』をひき当ててしまったことが発端なのはご存知の通りです。普通の参拝(←普通の参拝って何?)と違って初詣でひくおみくじというのはその1年を占うという意味合いが大ですから、やはり年の始めに早々に今年はダメだよ〜んと言われてしまったようでションボリする反面、このままでは終われない!来年こそ見てろよ!という気持ちも湧いてくるものです。人によっては何回もひき直すという方もいらっしゃるそうですが、僕としてはそこはいさぎよく年の始めの一発勝負(←いやギャンブルじゃないから)にこだわり、そこは何があろうとも最初にひいた結果を尊重するのです。つまりチャンスは年1回。そうして翌年再び『凶』をひき、またこのままでは終われない状況におちいり、昨年『末小吉』で崖っぷちギリギリ首の皮一枚のところでようやく吉の世界に復帰したのもご存知の通りです。
前置きが長くなりました。さてじゃあ今年の初詣の時にはおみくじをひくかひかないか。もう一応末席とはいえ吉になったんだからいいじゃないか別にひかなくても…と思っていたんです、最初は。もともとそうでもない人だったわけですしきちんと参拝するだけでいいじゃないかと。ただ人間不思議なもので、ここ毎年必ずひいていたことで何というか習慣というかクセになるというか、ひかないとどうもスッキリしないような気持ちにもなってきました。これってギャンブル依存症でしょうか?(←いやギャンブルじゃないから)。今はギリギリの吉だけど、次にひいたらもっといい吉がでるかもしれないと思ってしまうのは、たとえば競馬やパチンコにハマっちゃうのと同じでしょうか?(←だからギャンブルじゃないから)。そんな心の葛藤をひきずったまま、とりあえず行こう!行けばわかるさ!元気があれば何でもできる!イチ・ニ・サン・ダーッ!!っと無駄に気合いをいれて今年は初詣に行ってきました。
たてばやし〜うどん〜
佐野市の空は広かった
てことで、お参りしたのは栃木県の佐野厄除け大師です。群馬県館林のうどんもそうですが昔からラジオCMなんかでよく耳にしていましたし、昨年は川崎大師だったからこれで残すは西新井大師だけだな、なんて思って行ったんですが、実は佐野厄除け大師は「関東の三大師」であって「関東厄除け三大師」とはまた別だったんですね。「厄除け」ってついているので勝手にそう思いこんでました。ホホホ。まあでもそれはそれとして、しっかり参拝して名物の佐野ラーメンを食べてこようと出かけたのです。1時間に2本程度の東武佐野線。北関東ののどかな風景が広がります。佐野市駅前にはコンビニなどもなく客待ちのタクシーが数台。そんなひなびた景色の中をゆっくりお寺に向かいます。なんだか懐かしい町並みを歩けただけでも来てよかったなあと思いました。それでもお寺のまわりはけっこうな人出でにぎわっています。皆さん車やバスでくるんですね。あちこちの駐車場ではオジちゃんオバちゃんがみんな黄色い旗を振ってるのがおもしろかったです。
老若男女様々な参拝客の行列にならぶことおよそ15分。お賽銭を入れおごそかに手を合わせました。
(今年もよい1年でありますように…)
こうして無事に参拝を済ませひと安心。甘酒であったまりつつお守りを買おうとしたところでふと、
(…やっぱり今年もおみくじひくかなあ…)
という気持ちがゆっくりとこみ上げてきました。なぜならチラッとのぞいたお守り売り場には厄除け方位除け、家内安全、商売繁盛等々、実に様々なお守りがならんでいたのです。いさぎよく自分の願うものを買えばいいだけの話しですが「凶→また凶→首の皮一枚」ときた人間にとっては、ここはやっぱりもう一度ひいてみてその結果によっては選ぶお守りが変わるかも知れないというやや後ろ向きな気持ちになったとしても仕方ないといえましょう。そして私はおみくじ売り場に向かったのです。
左側におみくじ代を入れ右側から取り出す式。幸運をつかめるか
あまたある中から選んだのは緑のおみくじ
よし!
よおし!
ハイいかがですか。吉です。正真正銘の吉。末とか小とかついていない吉ですよ。ごくフツーの吉。いいじゃありませんか!崖っぷちギリギリ首の皮一枚から一歩前進いや大躍進でしょう。吉界のちょうど真ん中ごくフツーの吉。人間フツーがいいんですよフツーが。フツーが一番電話は二番三時のオヤツはイモフライ。私のようなものにはぴったりの実にいい結果といえましょう。これでもう思い残すことのなくなった私は、来年からはまた参拝だけのそうでもない人に戻れるな、などと思いながらみくじ掛におみくじを結び、頭上に広がる青空のようにスッキリとした気持ちで初めての佐野厄除け大師をあとにしたのでした。そしてこの日佐野ラーメンも初めていただきましたが、ふらりと寄ったお店はダシのきいたアッサリスープと青竹で打ったというちぢれ麺が大変おいしく、普通のラーメンなのにチャーシューが3枚も入っている太っ腹ぶりで600円という庶民的お値段はやっぱりラーメンの町なんですね。ごちそうさまでした。またお寺のすぐ近くに観光物産館があったのでそこへも立ち寄り、名物のラーメンではなく妙にずしりと重かったアンパンを購入しました。そして帰りは散歩がてらJR佐野駅まで歩き両毛線に乗るあたりがゆるやかな鉄道好きです。まだ新しくきれいな駅舎で時刻表をみるとおうこちらも東武と同じく1時間に2本くらいでした。けれど急ぐ旅でもなし、20分ほど待ってやってきた列車に乗り込み小山でまた30分待ち合わせたりして、ゆっくり1日を振り返りつつ列車に揺られて帰りました。いい日いい初詣だったなあ。
ところで佐野市のゆるきゃらといえば『さのまる』ですが、観光物産館の入口で佐野ラーメンを運んでいた女性のキャラクターも何かとてもひかれるものがありました。なんて名前なんだろ。
養生します
甘党なんだか辛党なんだか
君の名は…
前置きが長くなりました。さてじゃあ今年の初詣の時にはおみくじをひくかひかないか。もう一応末席とはいえ吉になったんだからいいじゃないか別にひかなくても…と思っていたんです、最初は。もともとそうでもない人だったわけですしきちんと参拝するだけでいいじゃないかと。ただ人間不思議なもので、ここ毎年必ずひいていたことで何というか習慣というかクセになるというか、ひかないとどうもスッキリしないような気持ちにもなってきました。これってギャンブル依存症でしょうか?(←いやギャンブルじゃないから)。今はギリギリの吉だけど、次にひいたらもっといい吉がでるかもしれないと思ってしまうのは、たとえば競馬やパチンコにハマっちゃうのと同じでしょうか?(←だからギャンブルじゃないから)。そんな心の葛藤をひきずったまま、とりあえず行こう!行けばわかるさ!元気があれば何でもできる!イチ・ニ・サン・ダーッ!!っと無駄に気合いをいれて今年は初詣に行ってきました。
たてばやし〜うどん〜
佐野市の空は広かった
てことで、お参りしたのは栃木県の佐野厄除け大師です。群馬県館林のうどんもそうですが昔からラジオCMなんかでよく耳にしていましたし、昨年は川崎大師だったからこれで残すは西新井大師だけだな、なんて思って行ったんですが、実は佐野厄除け大師は「関東の三大師」であって「関東厄除け三大師」とはまた別だったんですね。「厄除け」ってついているので勝手にそう思いこんでました。ホホホ。まあでもそれはそれとして、しっかり参拝して名物の佐野ラーメンを食べてこようと出かけたのです。1時間に2本程度の東武佐野線。北関東ののどかな風景が広がります。佐野市駅前にはコンビニなどもなく客待ちのタクシーが数台。そんなひなびた景色の中をゆっくりお寺に向かいます。なんだか懐かしい町並みを歩けただけでも来てよかったなあと思いました。それでもお寺のまわりはけっこうな人出でにぎわっています。皆さん車やバスでくるんですね。あちこちの駐車場ではオジちゃんオバちゃんがみんな黄色い旗を振ってるのがおもしろかったです。
(今年もよい1年でありますように…)
こうして無事に参拝を済ませひと安心。甘酒であったまりつつお守りを買おうとしたところでふと、
(…やっぱり今年もおみくじひくかなあ…)
という気持ちがゆっくりとこみ上げてきました。なぜならチラッとのぞいたお守り売り場には厄除け方位除け、家内安全、商売繁盛等々、実に様々なお守りがならんでいたのです。いさぎよく自分の願うものを買えばいいだけの話しですが「凶→また凶→首の皮一枚」ときた人間にとっては、ここはやっぱりもう一度ひいてみてその結果によっては選ぶお守りが変わるかも知れないというやや後ろ向きな気持ちになったとしても仕方ないといえましょう。そして私はおみくじ売り場に向かったのです。
ハイいかがですか。吉です。正真正銘の吉。末とか小とかついていない吉ですよ。ごくフツーの吉。いいじゃありませんか!崖っぷちギリギリ首の皮一枚から一歩前進いや大躍進でしょう。吉界のちょうど真ん中ごくフツーの吉。人間フツーがいいんですよフツーが。フツーが一番電話は二番三時のオヤツはイモフライ。私のようなものにはぴったりの実にいい結果といえましょう。これでもう思い残すことのなくなった私は、来年からはまた参拝だけのそうでもない人に戻れるな、などと思いながらみくじ掛におみくじを結び、頭上に広がる青空のようにスッキリとした気持ちで初めての佐野厄除け大師をあとにしたのでした。そしてこの日佐野ラーメンも初めていただきましたが、ふらりと寄ったお店はダシのきいたアッサリスープと青竹で打ったというちぢれ麺が大変おいしく、普通のラーメンなのにチャーシューが3枚も入っている太っ腹ぶりで600円という庶民的お値段はやっぱりラーメンの町なんですね。ごちそうさまでした。またお寺のすぐ近くに観光物産館があったのでそこへも立ち寄り、名物のラーメンではなく妙にずしりと重かったアンパンを購入しました。そして帰りは散歩がてらJR佐野駅まで歩き両毛線に乗るあたりがゆるやかな鉄道好きです。まだ新しくきれいな駅舎で時刻表をみるとおうこちらも東武と同じく1時間に2本くらいでした。けれど急ぐ旅でもなし、20分ほど待ってやってきた列車に乗り込み小山でまた30分待ち合わせたりして、ゆっくり1日を振り返りつつ列車に揺られて帰りました。いい日いい初詣だったなあ。
ところで佐野市のゆるきゃらといえば『さのまる』ですが、観光物産館の入口で佐野ラーメンを運んでいた女性のキャラクターも何かとてもひかれるものがありました。なんて名前なんだろ。
養生します
甘党なんだか辛党なんだか
君の名は…
by cicocico
| 2016-01-13 23:54
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