ふと埠頭へ
竹芝埠頭に行ってきました。船に乗るわけでもないのに。事の始めはこの夏の終わりくらいに久しぶりに葛西臨海公園に出かけた時のこと。なぜか頭の中にウインクの『淋しい熱帯魚』をグルグル流しながら水族園をのぞいたりウロウロ散策(徘徊)していると何やらはた竿や露店がならんでにぎわっている一画があったので行ってみました。すると東京の地酒フェアみたいな催しをやっているではありませんか。ずらりとならぶ一升瓶につい接近してしまい売り子の素敵なお姉さんとも目が合ってしまい、東京の地酒いかがですかあ?などと言われてしまった以上、それを無視して黙って通り過ぎるなんてことはひとりのオトナとしてできることではありませんので、マナーにのっとってお姉さんにおすすめの一杯をお願いしました。そのとき隣の店に気になる物を発見。それは「ムロアジのくさやあります」という貼り紙です。そこでチビチビやりつつまわりを見回すと、どうやら一緒に八丈島の物産展のようなものも行なわれているらしく、いろんなポスターが貼られていたりお土産品もおかれているようでした。さらにお姉さんの地酒カウンターをよく見ると一升瓶にまじって八丈島の焼酎なんかもならんでいるのです。いわゆる島酒ってやつですね。そしてさらにさらによく見るとその島酒の中に「青酎」のボトルが!
(おおっ!?まさかこんなところでお会いできるとは!!)
東京からおよそ300キロ離れた八丈島からさらに船で2時間半の絶海の孤島、青ヶ島の島酒を本土の店頭でみかけることはなかなかないのですが、これも何かの縁というもの。そこでマボロシの一杯を所望しました。そのとき、コレこっちじゃほとんど出まわらないんですよねえ、と言うと、奥に座っていた(しかもちょっと赤ら顔の)オジさんが、
「ハッハッハ、そうだねえ。でも竹芝に置いてあるけどね」
と言ったのです。
(エッ!?そうなんだ!!)
と顔には出さずとも密かにトキメク私。竹芝埠頭といえば伊豆諸島やなつかしの小笠原への定期船が出ていることくらいは知っていましたが、私にとってはこれまでまったく縁のない場所でもありました。昨年の飛鳥での父島ツアーのときも晴海埠頭からでしたし。でも考えてみるとそういう島々への玄関口であれば島の特産品なんかを置いてあるお店があっても不思議ではありません。これはいい情報を得たぞと心の片隅に小さくメモしておきました。これで無縁だった竹芝埠頭に行く理由がひとつできたのです。とはいえそれだけのために一日を費やすというのもどうなんだろうという気もして、何かついでの時でいいやと思っていたのですが、島に行く用事もなければ船好きというわけでもない身としてはそのついでがなかなかないんですよね。最寄り駅の浜松町も微妙だし。京急で羽田空港行ってモノレールで帰るというツアーも考えましたが飛行機好きってわけでもないしなあ。なんていってるうちに時は流れたのですが、先日都内で打ち合わせがあり午後になって解放されたのが品川でした。ただ帰るのもなんだしどっかでメシ食って行こうかなあというところで心のメモに気がつきました。
(おお、そうだ!今こそ行く時じゃないか!!)
品川からたった2駅。ながら浜松町に降りるのは何年ぶりでしょうか。サラリーマンやOLや旅行客や出張仕事人にまぎれて改札を抜け海の方へ。歩いて10分ほどで竹芝埠頭に着きました。
昨年の晴海埠頭のイメージからなんとなくさびしいイメージを持っていたのですが、やはり定期船があるせいでしょうか、平日の日中でしたが待合所には思ったよりも人々が集っていました。が、間もなく乗船のアナウンスが流れるとたちまち閑散としてしまったのですけれど。でもきっとシーズンにはものすごく混雑するんでしょう。
それはさておき、私は島々の特産品を扱っているお店を目指しました。たどりついたのはその名も『東京愛らんど』です。このネーミングを見たとたん、頭の中で石川優子とチャゲが「なつなつなつなつ…」とグルグル歌いだしてしまったことはいうまでもありません。そんな2人を引き連れながら店内に入るとおお確かに塩辛やアシタバやムロアジのくさやなど各島々の色々なものが並べられています。そしてお目当ての青酎も。ちょうど利島・神津島・御蔵島フェアというものをやっていたので、島の魚のフライがのったランチを食べ、青酎は迷った末に、葛西では原料が芋のヤツを飲んだので今回は麦のボトルをひとつ買いました。
直詰って、いいじゃないですか
あこがれの一品にときめく
その晩さっそくいただきましたが、なんていうんでしょう同じ麦焼酎でも何か独特の風味があるんですね。これはなんだろうなとチビチビやりながら考えました。でユルユルといいあんばいになってきた頃にふと、あ、これはもしや海の香りじゃなかろうかと気がつきました。そういえば芋のヤツを飲んだ時もやっぱり同じような風味を感じたことを思い出したのです。造られているのは周囲を大きな海に囲まれた小さな島なんだしこれは間違いない!気がします。違うかな…。でも僕はほとんど洋酒はやらないけれど、蒸留所が海べりにあるボウモアというウイスキーなどは潮の香りがするなんて話しを聞いたことがあるし、きっとそうなんじゃないかな。そういうことにしときます。自分としては。
…あ、てことはもしや他の島の島酒もそうなのか。てことは試してみないと。とまた竹芝に行く理由を見つけるヨッパライオヤジなのでした。
次は八丈島にしよう。
(おおっ!?まさかこんなところでお会いできるとは!!)
東京からおよそ300キロ離れた八丈島からさらに船で2時間半の絶海の孤島、青ヶ島の島酒を本土の店頭でみかけることはなかなかないのですが、これも何かの縁というもの。そこでマボロシの一杯を所望しました。そのとき、コレこっちじゃほとんど出まわらないんですよねえ、と言うと、奥に座っていた(しかもちょっと赤ら顔の)オジさんが、
「ハッハッハ、そうだねえ。でも竹芝に置いてあるけどね」
と言ったのです。
(エッ!?そうなんだ!!)
と顔には出さずとも密かにトキメク私。竹芝埠頭といえば伊豆諸島やなつかしの小笠原への定期船が出ていることくらいは知っていましたが、私にとってはこれまでまったく縁のない場所でもありました。昨年の飛鳥での父島ツアーのときも晴海埠頭からでしたし。でも考えてみるとそういう島々への玄関口であれば島の特産品なんかを置いてあるお店があっても不思議ではありません。これはいい情報を得たぞと心の片隅に小さくメモしておきました。これで無縁だった竹芝埠頭に行く理由がひとつできたのです。とはいえそれだけのために一日を費やすというのもどうなんだろうという気もして、何かついでの時でいいやと思っていたのですが、島に行く用事もなければ船好きというわけでもない身としてはそのついでがなかなかないんですよね。最寄り駅の浜松町も微妙だし。京急で羽田空港行ってモノレールで帰るというツアーも考えましたが飛行機好きってわけでもないしなあ。なんていってるうちに時は流れたのですが、先日都内で打ち合わせがあり午後になって解放されたのが品川でした。ただ帰るのもなんだしどっかでメシ食って行こうかなあというところで心のメモに気がつきました。
(おお、そうだ!今こそ行く時じゃないか!!)
品川からたった2駅。ながら浜松町に降りるのは何年ぶりでしょうか。サラリーマンやOLや旅行客や出張仕事人にまぎれて改札を抜け海の方へ。歩いて10分ほどで竹芝埠頭に着きました。
それはさておき、私は島々の特産品を扱っているお店を目指しました。たどりついたのはその名も『東京愛らんど』です。このネーミングを見たとたん、頭の中で石川優子とチャゲが「なつなつなつなつ…」とグルグル歌いだしてしまったことはいうまでもありません。そんな2人を引き連れながら店内に入るとおお確かに塩辛やアシタバやムロアジのくさやなど各島々の色々なものが並べられています。そしてお目当ての青酎も。ちょうど利島・神津島・御蔵島フェアというものをやっていたので、島の魚のフライがのったランチを食べ、青酎は迷った末に、葛西では原料が芋のヤツを飲んだので今回は麦のボトルをひとつ買いました。
直詰って、いいじゃないですか
あこがれの一品にときめく
その晩さっそくいただきましたが、なんていうんでしょう同じ麦焼酎でも何か独特の風味があるんですね。これはなんだろうなとチビチビやりながら考えました。でユルユルといいあんばいになってきた頃にふと、あ、これはもしや海の香りじゃなかろうかと気がつきました。そういえば芋のヤツを飲んだ時もやっぱり同じような風味を感じたことを思い出したのです。造られているのは周囲を大きな海に囲まれた小さな島なんだしこれは間違いない!気がします。違うかな…。でも僕はほとんど洋酒はやらないけれど、蒸留所が海べりにあるボウモアというウイスキーなどは潮の香りがするなんて話しを聞いたことがあるし、きっとそうなんじゃないかな。そういうことにしときます。自分としては。
…あ、てことはもしや他の島の島酒もそうなのか。てことは試してみないと。とまた竹芝に行く理由を見つけるヨッパライオヤジなのでした。
次は八丈島にしよう。
by cicocico
| 2015-11-23 23:13
|
Comments(0)