ドリフト走行をマスターせよ
トークをほめられちゃいました!って、なんのことかわかんないすね。すっかり間があき順不同になってしまいましたが、4日の国立でのブレストークのライブでのことです。そこで1人のお客様から「演奏も素敵でしたしトークもおもしろかったです」という貴重なお言葉をいただいたのです。にわかには信じがたいことでした。思わずほっぺたつねりそうになりましたよ。だってそうでしょう?ブレストークといえば、僕らの僕らのリーダー、チャーリーの心にしみる素晴らしいハーモニカと、そしてシビレるグレーゾーントークとのギャップがウリなんですから!(←いやウリじゃねえし)
いやでもそれも仕方ないところもあるんですよ。チャーリーにしたって普段はアーティストをサポートするのが仕事なわけで、もともとメインで先頭にたってという感じじゃないし口が達者なタイプでもない。わりとフリーな感じのB型。なんとなく真ん中からちょっと横のあたりで自由に振る舞っているのが似合うようなヒトだと僕は思います。それにしたところで、時おり予想外の動きをすることもあるイノーラさんを、かつて一緒だったバンドのリーダーPさんが、ステージで彼の持ち味を殺すことなくちゃんと取り扱っていたこととか、10月のライブに彼をゲストで招待したMさんが、彼の独特なリズムに惑わされることなくしっかり会話を成立させていたことを、私は手に汗握りつつも尊敬の念をもって見つめていたものです。またイノーラさん自身も、メニューとかアレンジとか決めてもその通りにやらなかったり、言ったのと違うことしたりするんだよねえ、とステージで言っていた通り、そのあたりのことは充分承知してはいるようです。そんなイノーラさんですから、僕らの僕らのリーダーになったからといって突然口八丁になるはずもなく、そこはシビレるグレーゾーントークとなるわけです。それはつまりある意味、充分持ち味を発揮しているとも言えるのですが。
じゃああとの2人はどうかというと、ヤングサトーくんも私もお互い口数が少ない方だし、明らかにツッコミではなくどちらかといえばボケのタイプで、それもサトーくんは天然由来の成分配合で環境には優しいし、私にいたってはピアノを弾くお侍さんから〝頑張ってしゃべっているけど基本つまんねぇ〟とお墨付きをいただいており、うかつなことを口走るとまっぷたつにされるという常に死と隣り合わせの状態ですから、これまでは極力演奏のみに集中するようにしてきたのです。が、しかし…
この日の私は確かに饒舌でした。おそらくこれまでで一番長くしゃべっていたんじゃないでしょうか。なぜそんな行動をとってしまったのか自分でも貞子ではありませんが、もしかするとせんだっての調布の余韻がどこかに残っていて、それが過去の様々な場面を呼び起こすとともに、これから先の展開などを模索させ、たまたまおなじみのお客様が多く見守るというアットホームな雰囲気の中で、自分でも意識しないままに果敢な挑戦をしてしまったと言えるのではないでしょうか?と言ってる本人もよくわかっていないことを、聞かれたところでわかるわけないと言えるのではないでしょうか?うーん…ま、内容はともかく確かによくしゃべっていました。そしてその結果、多少なりとも、というか本当に初めてほめられちゃったことは、安堵と驚き、そしてささやかながらも勇気と希望を与えてくれたのです。本当にありがとうございました。そして、気がつきゃ演奏についてはなんにも触れていませんが、ライブにお越しいただいたみなさま、まことにありがとうございました
さて、とはいえ僕らの僕らのリーダーの、たとえばこの日のような、人に話題をふっておいて、こちらが何とか機転をきかせて返してもそれはそのままスルーする、といったシビレるグレーゾーントークは永久に不滅ですので、そこは肝に銘じた上で、たとえば逆に資源として有効かつ有意義な利用方法を考えていくべきなのかもしれません。PさんMさんのような方法はとれないにしてもです。この日も他に、私があまり脈絡もなく話したこと、クリスマスとケンタッキーと鈴、FAXと紙幣、成人病検診とバリウム等々の、ゆるやかな話題を(水面下ではかなり必死になって)展開する中で、しかしリーダーはお客様に、トークはスベッてますけど演奏であたたまっていってくださいね、という優しい言葉をかけ、さざ波のような笑いを誘っていたではありませんか。
(……それって、オレの責任スか?………)
そんな一抹の不安と疑問を抱きつつある私でしたが、そのお客様からいただいた、トークもおもしろかったですというひと言は、おぼろげながらも未来への手がかり、暗闇のなかに道を示してくれるかすかな光となったのです。たとえスベっても、それでも我々は前に進まねばならない。そしてもしかすると、スベりながらでも前に進めるのかもしれない、と。
そう…
たとえ会話のキャッチボールができなくとも、たとえ気のきいた切り返しをスルーされようとも、たとえ思いもよらぬタイミングで無茶ブリされようとも、それでも前進させ続けること。それはたとえるなら、タイヤをスリップさせながらも巧みにマシンをコントロールし、果敢にコーナーを駆け抜けていく、ラリーカーのドライバーごとく…!
私に課せられた使命…
それは……
〝ドリフト走行をマスターせよ!!〟
(……それって、オレの責任スか?………)
いやでもそれも仕方ないところもあるんですよ。チャーリーにしたって普段はアーティストをサポートするのが仕事なわけで、もともとメインで先頭にたってという感じじゃないし口が達者なタイプでもない。わりとフリーな感じのB型。なんとなく真ん中からちょっと横のあたりで自由に振る舞っているのが似合うようなヒトだと僕は思います。それにしたところで、時おり予想外の動きをすることもあるイノーラさんを、かつて一緒だったバンドのリーダーPさんが、ステージで彼の持ち味を殺すことなくちゃんと取り扱っていたこととか、10月のライブに彼をゲストで招待したMさんが、彼の独特なリズムに惑わされることなくしっかり会話を成立させていたことを、私は手に汗握りつつも尊敬の念をもって見つめていたものです。またイノーラさん自身も、メニューとかアレンジとか決めてもその通りにやらなかったり、言ったのと違うことしたりするんだよねえ、とステージで言っていた通り、そのあたりのことは充分承知してはいるようです。そんなイノーラさんですから、僕らの僕らのリーダーになったからといって突然口八丁になるはずもなく、そこはシビレるグレーゾーントークとなるわけです。それはつまりある意味、充分持ち味を発揮しているとも言えるのですが。
じゃああとの2人はどうかというと、ヤングサトーくんも私もお互い口数が少ない方だし、明らかにツッコミではなくどちらかといえばボケのタイプで、それもサトーくんは天然由来の成分配合で環境には優しいし、私にいたってはピアノを弾くお侍さんから〝頑張ってしゃべっているけど基本つまんねぇ〟とお墨付きをいただいており、うかつなことを口走るとまっぷたつにされるという常に死と隣り合わせの状態ですから、これまでは極力演奏のみに集中するようにしてきたのです。が、しかし…
この日の私は確かに饒舌でした。おそらくこれまでで一番長くしゃべっていたんじゃないでしょうか。なぜそんな行動をとってしまったのか自分でも貞子ではありませんが、もしかするとせんだっての調布の余韻がどこかに残っていて、それが過去の様々な場面を呼び起こすとともに、これから先の展開などを模索させ、たまたまおなじみのお客様が多く見守るというアットホームな雰囲気の中で、自分でも意識しないままに果敢な挑戦をしてしまったと言えるのではないでしょうか?と言ってる本人もよくわかっていないことを、聞かれたところでわかるわけないと言えるのではないでしょうか?うーん…ま、内容はともかく確かによくしゃべっていました。そしてその結果、多少なりとも、というか本当に初めてほめられちゃったことは、安堵と驚き、そしてささやかながらも勇気と希望を与えてくれたのです。本当にありがとうございました。そして、気がつきゃ演奏についてはなんにも触れていませんが、ライブにお越しいただいたみなさま、まことにありがとうございました
さて、とはいえ僕らの僕らのリーダーの、たとえばこの日のような、人に話題をふっておいて、こちらが何とか機転をきかせて返してもそれはそのままスルーする、といったシビレるグレーゾーントークは永久に不滅ですので、そこは肝に銘じた上で、たとえば逆に資源として有効かつ有意義な利用方法を考えていくべきなのかもしれません。PさんMさんのような方法はとれないにしてもです。この日も他に、私があまり脈絡もなく話したこと、クリスマスとケンタッキーと鈴、FAXと紙幣、成人病検診とバリウム等々の、ゆるやかな話題を(水面下ではかなり必死になって)展開する中で、しかしリーダーはお客様に、トークはスベッてますけど演奏であたたまっていってくださいね、という優しい言葉をかけ、さざ波のような笑いを誘っていたではありませんか。
(……それって、オレの責任スか?………)
そんな一抹の不安と疑問を抱きつつある私でしたが、そのお客様からいただいた、トークもおもしろかったですというひと言は、おぼろげながらも未来への手がかり、暗闇のなかに道を示してくれるかすかな光となったのです。たとえスベっても、それでも我々は前に進まねばならない。そしてもしかすると、スベりながらでも前に進めるのかもしれない、と。
そう…
たとえ会話のキャッチボールができなくとも、たとえ気のきいた切り返しをスルーされようとも、たとえ思いもよらぬタイミングで無茶ブリされようとも、それでも前進させ続けること。それはたとえるなら、タイヤをスリップさせながらも巧みにマシンをコントロールし、果敢にコーナーを駆け抜けていく、ラリーカーのドライバーごとく…!
私に課せられた使命…
それは……
〝ドリフト走行をマスターせよ!!〟
(……それって、オレの責任スか?………)
by cicocico
| 2012-12-12 23:50
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